2011/02/20 【月刊UMAJIN編集部】インタビュー・コラム「「独占!」【月刊UMAJIN編集部】インタビューコラム」
浜中俊/ジョッキーに100の質問(第16回)
「ジョッキーに100の質問」浜中俊
昨年、菊花賞でクラシック制覇を果たし、3年目にしてブレイクした感のある浜中俊騎手。
今年もテイエムアンコールで大阪杯を制するなど、その手腕はとどまるところを知らない。
今回はそんな衆目を集める関西きっての若武者に、スリーロールスとの思い出、結婚秘話、そして知られざる意外な素顔を100の質問で鋭く切り込む!
※質問はUMAJIN公式HP(http://uma-jin.net)から募集しました。
(2010/8/13発売 UMAJIN No.16に収録)
写真=磯野司(Depo) スタイリスト=伊藤省吾
スリーロールスで勝った菊花賞は、密かに自信がありました
小学5年生です。小倉競馬場にある乗馬クラブで乗ったのが初めてでした。
競馬場でよくレースを見ていて、騎手になりたいと思ったのがキッカケです。それから小倉の乗馬クラブに通い始めました。
とくにないです。騎手以外、考えたことはなかったですね。
お菓子を隠したりとか、些細ないたずらをしてたことです(笑)。
想像できないです。でも、馬関係の仕事には就いていたかもしれないですね。
鼻がデカイ(笑)。…っていうのは、冗談ですけど、まだセールスポイントを自分で見つけ出せていないです。
同期はもちろん、みんな仲いいですけど、同期以外では上野翔先輩にかわいがっていただいてます。
「すぐる」か「ハマ」です。
もちろん! とにかく、アッという間に終わったって感じでした。
腰が甘かったですね。でも、そんな状態でもすごく雰囲気があって、背中もいい馬だったので、腰がパンとしてくれば「絶対に走る!」と思っていました。
おとなしくて、すごく可愛い馬でしたよ。折り合いもつけやすかったし、乗りやすかったですね。
GI勝ちが初めてだったというのもあって、とにかく、うれしかったです。距離適性もあると思っていましたし、状態も良かったので、密かに勝てる自信はありました。
騎手仲間や厩舎スタッフとお祝いしました。
自分ではそんなに意識はしてなかったんですけど、周りの先輩から「GIを勝つと周りの見る目が変わってくるから、自分の意識を変えなきゃいけないぞ」というアドバイスはいただきました。それからは、「こんなヘタクソがGIを勝ったんだ」と思われないよう、そういう意識を持って乗るようにしています。
やっぱり地元の小倉競馬場でだったので、うれしかったですよね。しかも、両親や祖父母の前で勝つことができたので、少しは孝行できたかなと。
上がります! しかも親だけではなく、地元の友達とかも応援に来てくれますから、気合いが入ります!
やっぱり小倉2歳Sでしょう!
体重が軽いので、しないです。
リラックスするほうです。よく何も考えずボーっとしてますね(笑)。
もちろん! でも、レース間隔が空いているときはボーッとしてることもありますよ(笑)。
スリーロールスから、いろいろな感情を教えてもらいました
あまり気にしません。むしろ人気を気にするより、返し馬で馬の状態をよく感じることに集中します。
オレのこと…好き?(笑)
やっぱり菊花賞です!
スリーロールスですね。GIを勝ったというのもありますし、有馬記念で故障させてしまったという想いもあって、いろいろな感情をあの馬から教えてもらいましたから。
ディープインパクトです。
はい! 乗りたいです!
いえ、とても優しいです。感情的に怒られることはないですし、冷静にボクの良いところ、悪いところを指摘してくださる先生です。厳しい部分は厳しいんですけど、騎手の意見も尊重してくださいますね。
たくさんいるんですけど、あえてあげるなら岩田(康誠)さんですね。成績はもちろん、人柄もそうですし、普段から馬と真摯に向き合っている姿勢は見習うべきところだなと思っています。
う?ん、みんなですね。
ゲン担ぎというか、東京の神田明神でいただいたお守りは、ずっと身につけています。
人気薄だから一発狙ってやろうという気持ちはありますが、やはり展開に恵まれたりする部分も多いので、それにハマっただけかもしれませんし、意識はしていないです。同じ勝つなら、人気馬で勝ちたいですし(笑)。
逃げにはこだわっていないです。減量のあるころは、前々でレースをすることが多かったのですが、あくまで馬に合わせて乗っているので、たまたまだと思いますよ。
う?ん、まだないですね。現時点でベストレースがあったら、これ以上、成長しないと思います。
日本ダービーです!
日本ダービーと有馬記念です。とくにダービーは見るだけでも緊張するので、あのレースを勝つのってどんな気持ちなんだろうなぁ…って思います。有馬記念は、ボクが生まれた日に行われていたということもあるし、初めて出場した有馬記念で(故障してしまって)まだゴールをしてないという想いもあるので。
そうですね…。基本的にこだわりはもたないようにしています。
もちろん! 乗れるレースならなんにでも乗りたいです!
マッサージして寝る! テレビぐらいは見ますけど、基本的にのんびりです。
読みますよ。「UMAJIN」のこのコーナーも読んできましたから(笑)。ボク、けっこう競馬オタクなので、あらゆる雑誌を読んでます。
やっぱり「おめでとう」ですね。
女性を見るときは、まずアゴを見ます。アゴフェチかも(笑)
そうですね…。ファンレターとかは素直にうれしいですね。
競馬を、女性や小さい子供まで幅広い層に見てもらいたいので、イベントをはじめ、いろいろなことを考えています。ボクらができることといったら、少しでもファンの方の前に出て、少しでもジョッキーという存在を知ってもらい、競馬をPRすることですし。子供のファンにはステッキやムチ、ゴーグルもプレゼントするようにしています。
馬と触れ合う機会がたくさんあることです。
騎手はリレーでいったらアンカーなので、最後のバトンを自分の手で引き継いで、しかも勝たせられれば最高ですね。
ステレオタイプではなく、つねにファンや関係者に「可能性を感じさせる」騎手です。向上心を持って、わずかでも馬を速く走らせられる騎手になりたいです。
32歳ですね…。中堅のジョッキーになってると思います(笑)。
喫茶店をやりたいです。昼間は喫茶をやっていて、夜はバーで、そこに競馬を絡めたいです。
じつは生まれるまで、女の子だと言われていたらしくて、親は女の子の名前しか考えていなかったそうです。そしたら、男だったので、男が生まれることを想定していた母方の祖父が、ボクの名前を付けてくれたんです。そういえば、なぜ「すぐる」なのかは聞かされていないですね(笑)。
(即答で)好きです!
ヤンチャでした。競馬学校もよく卒業できたなと思うくらい(笑)。
色が黒いから、クロマニョン人でした(笑)。
いや?、なかなか呼んでもらえませんね。最初は絶対に「?しゅん?君」とか「?とし?君」って呼ばれてしまいます(苦笑)。だいたい1回は間違えられますね(笑)。
得したことはないです!(笑)普通は、誕生日とクリスマスってプレゼント別々ですけど、ボク、いっつもひとつでしたもん(苦笑)。ケーキは誕生日扱い、プレゼントはクリスマス扱いみたいな感じで、損してばっかりでした(笑)。
趣味ってほどでもないですけど、たまにゴルフしたり…。つい最近はW杯の影響でサッカーをしてました。ボク、流されやすいんですよ(笑)。
保育園です。色黒で、活発なクラスの人気者の女の子でしたね。でも、その子からチョコレートはもらえなかったんですよ(苦笑)。
綾瀬はるかさんです。ボク、アゴが好きで、女性を見るときはまずアゴに目がいくんですよ。シュッとしてるアゴが好きです(笑)。
アゴをかいているときです(笑)。
先輩からの紹介です。
京都で買い物デートでしたね。
「死ぬまでずっと、死んでもずっとオレといてくれ」でしたね。プロポーズの言葉は言ってなかったので、結婚式の当日に改めてプロポーズしました。
娘は宝物。絶対に嫁にはやりません(笑)
すべてです。まぶしくて見えません(笑)。
それはとくにないですね。家庭は家庭、仕事は仕事と割り切っているので。
たま?に(笑)。
許しません!(笑)。
礼儀正しく育ってほしいですね。
昼ぐらいまで寝て、それから買い物に行ったり、家族サービスの時間ですね。
すべて奥さんチョイスです。
自分の好みを奥さんがわかってくれてますし、奥さんが好きな服装がボクも好きになってきているので…。基本的にはカジュアル系ですかね。
『魁龍』というとんこつラーメン屋さんです。
穏やかなほうではないです。キレたりはしませんけど、気が長いほうでもないですね。奥さんの前では短気です。亭主関白なので(笑)。
これは無意識にやっていることなんですけど、寝ているときに足の指を動かしているらしいです。あと、足を組んで寝ているとも奥さんに言われました(笑)。
レモンとか梅干しとか、酸っぱいものが苦手です。
どっちも好きです。半々ぐらいですね!
それは、やっぱり馬に乗っている時でしょう!
未来に行きたいです。10年後の32歳になった中堅ジョッキーを見てみたいです(笑)。あと、娘の成長した姿を見たいです。彼氏ができていたら? タイムマシンで、彼氏を江戸時代に送り込みます(笑)。
時間…ですかね。
SMAPの「俺たちに明日はある」です。買ってすぐ祖父の家で聞いた記憶があります。
最近は西野カナさんが好きです!
J-POPです。
LArc?en?Cielの「花葬」ですね。
先生との出会いがなかったら、今の自分はないと思う
基本的にスポーツ全般好きなんで、どっちかを選ぶよりその時期で好きなスポーツが変わるって感じです。影響されやすいんで、今なら、間違いなくサッカーですね(笑)。
長谷部誠(ウォルフスブルグ)さんが格好良かったです。代表戦はずっと見てて、寝ずに仕事に行きましたよ(笑)。
綾瀬はるかさんです!
娘と奥さん、家族ですね。プライスレスですから(笑)。
ズバリ、逆立ちです。
携帯電話ぐらいですね。
季節によって変わります。寒い時期はインドアで、暑い時期はアウトドアですね(笑)。
夏です!
仮面ライダーです。
師匠の坂口正大先生と、千島俊司さんです。千島さんは、ボクの馬乗りの原点であり、先ほど話した神田明神でお守りをくださった方です。
先生との出会いです。やっぱり先生と出会えなかったら、今の自分はないですから。
娘の誕生ですね。
猪突猛進。何事にも迷わず、一直線です(笑)。
かけがえのない存在です。
車です!
諦めないことです。基本的には負けず嫌いなので、自分が納得するまで諦めたくないです。
フランス。パンがおいしそうだから(笑)。
頑固なところです。自分が「こう」だと思ったことは曲げられないです!
ボク、スリーロールスのときもそうだったんですけど、よく泣くんですよ。それで、落ち込むときはトコトン落ち込む。でも、ワーッと泣くとスッキリして立ち直れます。
今年は小倉リーディングを目指して頑張ります! 応援よろしくお願いします!
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