UMAJIN.net

UMAJIN.net LINE@

豪華景品が当たる UMAJINスクラッチ

いますぐチャレンジ

UMAJIN.net認定・有料コンテンツ「UMAJIN PRO」が登場!3つのサービスを使いこなせばあなたも「プロ」の仲間入り!

スマートフォンアプリ

アプリ内課金一切なし
完全無料で利用可能!

バナーをクリックして、リンク先よりお持ちのスマートフォンにダウンロードしてください。
タブレット端末にも対応しております。

iOS端末の方はこちら

app store

Android端末の方はこちら

google play
馬市ドットコム
相川牧場採用情報

広告

コラム

2011/02/20  【月刊UMAJIN編集部】インタビュー・コラム「「独占!」【月刊UMAJIN編集部】インタビューコラム」

小牧太&岩田康誠/運命の対決

「運命の対決」小牧太×岩田康誠

かつて地方・園田でしのぎを削ったライバル小牧太と岩田康誠。
そのふたりがともに中央競馬に移籍し、数年の月日が流れた。
競馬以外で交わる姿をあまりお目にかかれなかったふたりが今ここに対峙し、これまで語れなかった思い出、中央移籍後の今現在を語り尽くす!
(2010/4/13発売 UMAJIN No.12に収録)
写真=桂伸也 取材・文=佐藤涼

園田のツートップが初対決。囁かれる不仲説の真相は!?


──地方・園田競馬場から移籍して小牧騎手が7年目、岩田騎手が5年目となります。お互いが園田の雄、かつ中央のトップという存在ながら、このような媒体で、おふたりが一緒になるのは珍しいことですよね。

小牧 はじめて…だよな?
岩田 あ、そうですねぇ。

──園田時代のトップ争いがあまりに熾烈だったため、不仲説もありますが(笑)。

小牧 なんかいろいろな想像をされているみたいですけど、そんなことはまったくないですね。

岩田 そうですね。もちろんレースに乗れば勝った負けたがあるから、っていたけど、馬から降りたら先輩ですからね。そんなん全然ないですよ。

小牧 そうやな。

岩田 ただ、僕はホンマ太さんに勝ちたかったんですよ。1位になりたかった。清水厩舎でトップを獲って、師匠を喜ばせたいと思って、とにかくガムシャラにやってきた。

小牧 康誠は新人のときから、ちょっと違ってたな。ホンマにゲートが早かった。天下一品やった。そして長手綱でサーッと乗ってきてな。あのころは田中道夫さんをはじめ、ベテランのすごい人たちがいっぱいおったけど、「おもろいヤツが出てきたな」ってみんなでいうとったんやで。

岩田 そうなんですか!?

小牧 9年連続リーディングがかかっていた2000年だったかな、康誠に負けてしまってねぇ。

岩田 僕の初リーディングのときですね。あれはホンマ奇跡でしたよ。

小牧 暮れになっても接戦で、お互いすごい必死。だけど康誠が騎乗停止になってしまって…。まわりからは「これで大丈夫やな」って(笑)。

岩田 そしたら大どんでん返しがね。

小牧 康誠の騎乗停止が明けたころ、今度は俺が騎乗停止になって、年明けまで乗れなくなって…。

岩田 太さんの勝ち鞍が234で、僕が226、ラスト3日で8勝差。園田は1日にひとり6レースまでしか乗れないから、「どうやろ…」って思ったけど、1日目に4勝、2日目も4勝ってドドドンってきて、3日目にも勝って、「やってもうた?!」って(笑)。

小牧 あのときはショックというより、見てられへんかったわ。抜かれるのがわかってたから。

岩田 あの時代が一番おもしろかったですよ。僕も若かったしガムシャラにやってて。ホンマ熱かったですわ?!



小牧のマクリに屈した岩田。頭にきて強烈な蹴りを…


──現在はおふたりとも中央の騎手として活躍していますが、やはり園田には相当な思い入れがありそうですね。

小牧 もちろん思い入れは深いですよ。第二の故郷ですから。

岩田 今やっている馬の動かし方、御し方というのは、園田で会得したもの。今の僕があるのは園田のおかげですからね。すごく感謝しています。それに交流レースで行くとやっぱり落ち着くんですよ。リフレッシュというか。

小牧 俺は逆やわ、緊張する(笑)。

岩田 太さんの師匠の曾和先生はホンマ厳しい方ですもんね。

小牧 よう怒られとったなぁ。1レース1レース、ホンマ緊張してた。

岩田 曾和厩舎はつねに勝ち負け、勝たなアカン馬ばっかりでしたからね。

小牧 今でも先生のところの馬に乗るときは、GIより緊張する(笑)。まあ、それくらい必死やったね。もちろん今だって必死だけど、それとは違う。

岩田 たしかに園田時代は、今とは違う熱さがありましたよね。

──やはりお互い意識はしていたのでしょうか?

岩田 僕も太さんも1年間に200、300と勝つのが当たりまえになって、3位とはちょっと離れていましたからね。当然、意識はしましたよ。太さんはどうです?

小牧 もちろん(意識)しとったよ。お互い有力馬にも乗るしな。

岩田 太さんの後ろにつけたり、前に行ったりとか、そういうレースをするのがホンマにおもしろかった。

小牧 ホンマ考えたね?。いろいろと。

岩田 太さんが動いたときに動いてマクリ返したりとか。

小牧 そうそうそう。ちっちゃい馬場やったから、二転三転してな。

岩田 僕、一番印象に残っているのが、太さんがニホンカイユーノス、僕がエイランボーイに乗っていたアラブの重賞なんですよ。僕が逃げていたら、太さんが1コーナーで内からバシュンってマクってきて、そのまんま負けてもうてね。もう自分自身に頭きて、鞍箱をバッコーンって蹴ったら、カドにガッツーンて当たって、骨が折れたかと思うほど痛くて…。まあアホですわ(笑)。

小牧 ははは。たしかにいろんなこと考えて、みんな勝負しとったよな?。

岩田 僕メチャクチャやってましたもん。「おまえ、どこで動いてくれんねん」ってよう言われてましたけど。でも、持ったまま仕掛けどころまできてヨーイドンじゃおもろないですよ。


小牧は偶然、岩田は試練。1次試験で円形脱毛症に


──園田の2本柱として活躍していたおふたりが、中央への移籍を意識したきっかけはなんなのでしょうか?

小牧 園田はずっとアラブ競馬だったので、正直、中央には興味なかったんですよ。でも、サラブレッドが園田にも入ってきて、交流競走もできて、中央へ遠征する機会も増えて、そこから興味を持ちましたね。

岩田 サラブレッドとアラブは世界が違うし、まず中央には行かれへんというのがありましたからね。行けるかもなんて思ったことすらなかったなぁ。

小牧 やっぱり安藤(勝己)さんの存在が大きかったよな?

岩田 ですね。あららあららといううちに安藤さんの存在でシステムが変わって…。

──俗に『アンカツルール』と呼ばれる、『地方騎手は中央で2年連続20勝すれば1次試験が免除される』というものですね。

小牧 でも僕はたまたまだったんですよ。その規定ができた年に20勝できて、「あ、次も20勝すればクリアだ、ラッキー」みたいな(笑)。まったく意識はしていなかったんで、たまたまタイミングが合ったというか。

岩田 僕はホンマ詰めが甘くて18勝で終わった年があって…。だけど1年でも早く中央へ行きたかったから、1次試験のために円形脱毛症になるくらい勉強したんですけど、アホやからダメで…。

小牧 1次試験からはキツイよ。

岩田 そうなんですよ。1次試験って、10枚以上ドバーって問題用紙があって、鉛筆すらまともに握ったことのない僕にとっては時間が足らなさすぎる。ひらがなでバーッて書いたけど、やっぱり不合格でした。

小牧 あと2次試験は受かるもんだと思われているけど、そんなことないよな?

岩田 ちゃんと学科がありますからね。

小牧 だから俺は試験の1カ月前からレースを休んで、勉強に専念したよ。「太は学科ができなくて落とされたらしいぞ」なんて言われるのは絶対にいややもん(笑)。

──そして小牧騎手が04年、岩田騎手が06年に中央ジョッキーとなりました。すでに中央でも活躍をしていましたが、遠征というかたちでいくのと所属するのとでは、違った苦労があったのではないでしょうか?

小牧 これといってはないけど、園田時代と違ってレースで初めて跨るという馬が多くなったので、返し馬でその馬の個性をつかむのがすごく重要だと感じました。

岩田 いっぺん乗ったら「ああ、次はこうしたらええな」みたいなのはあるんですけどね。

小牧 そうやな。今はDVDがあるけど、あんまり深く考えないで乗りたいから、俺はそういうのはあまり見ないようにしている。康誠はどうや?

岩田 僕はですね、なにげに馬のことにかんしては記憶力がすごいんですよ。自分が乗った馬はもちろん、相手の馬、他場で走っていた馬、ほとんどが頭に入っているんです。ひょっとして賢いんかな(笑)。

小牧 たしかにそういうのって自然と憶えているもんだよな。「あ、あの馬あそこで失敗して負けた馬や」とかな。そしていざ自分にお鉢が回ってきたとき、なんとかしてやろうって。

岩田 そうですよね。

小牧 でも俺さ…43歳になって、あと何年騎手をできるかって考えたらね、目標は50歳までだけど、それでも7年しかないの。7年てむっちゃ早いやろ。だから最近は、せっかく騎手をやっているんだから、悩んで、考えて、苦しんで乗るより、騎手を楽しみたいなって思っている。自分の感覚を大切にしよう、と。

岩田 それ、アンカツさんですやん(笑)。

小牧 いやいや、安藤さんの域に達するにはまだまだ…っていうより、あの人のマネはできん、無理や(笑)。

「怪物ではなかった…」ローズ敗北に小牧ショック

──今年は小牧騎手がローズキングダム、岩田騎手はルーラーシップと、牡馬クラシック戦線の中心となる馬の主戦を任されています。

岩田 いや、今年はホントにレベルが高くて、どの馬がトップに立つのかわからんと思いますよ。もちろんルーラーシップはとてつもない馬ですけど。

小牧 そうやな。ローズキングダムもこの前、負けてしまったし…。

──小牧騎手は、スプリングSの敗因をどのように考えていますか?

小牧 正直、わからんのですよ。輸送に10時間以上かかってしまい馬体が減っていたのもありますが、どうなんでしょう。すごく乗りやすい馬なんですけど、あのときは押っつけ押っつけやったし、やっぱり、下(馬場)を気にしてたんかな?。あそこからでもじゅうぶん届くと思っていたし、無敗でクラシックに行かせてやりたかったんで、ホンマ、ショックでした……。ディープインパクトと同じように小さい馬だし、ちょっとそのイメージがあったんですよ。でも、「ああ、怪物じゃなかったのか…」って。でも良馬場なら絶対に違うと思うし、次はリベンジしますよ。

岩田 太さんの気持ち、わかりますわ…。僕もルーラーシップの2戦目で負けたときは、たいがいヘコみましたね。「なんで俺はこの馬を勝たせてあげられんねん。こんなへたくそなジョッキーおらん」って…。デビュー戦でこれはすごいなって思っていたら、2戦目では馬がしゃかりきになって、ガツーンて掛かってしまって…。そこで「行くな」ってガツンと抑えないで、フワッと譲る余裕が必要なんだろうけど、大事に大事に乗ろうとしすぎて…。

小牧 3戦目ですごく大きな不利を受けたけど大丈夫だったの?

岩田 もう本当に、スンナリ勝たせてくれよ…と。しかし、普通の馬ならあそこで終わっていますよ。ものすごい潜在能力ですよね。母のエアグルーヴも不利を受けても突き抜けていくような馬だったと聞いたけど、やっぱり血なんでしょうね。

「守りに入ったのでは!?」岩田が小牧にズバリ言う!

小牧 さっき、あれこれ悩まないで騎手を楽しみたい、と言ったけど、スプリングSのときは2?3日前からいろいろと考えてしまった。「ああ、俺はまだまだ小さいなぁ」と思ったよ。

岩田 負けてしまったのは残念ですけど、そのぶん次から気楽に乗れるんちゃいますか?

小牧 やっぱ無敗ってすごいよね。重い。でもな…やっぱり負けたくなかったなぁ。

岩田 若駒Sの僕じゃないですけど、あのスプリングSは、太さんちょっと守りに入っていたんじゃないかな…って感じたんですよ。

小牧 そう見えたか。

岩田 小回りの中山、そして相手はノリさん(アリゼオ)しかおらん、この状況でトップスタートを切ったのに、スッと控えてしまった。逃げたノリさんの後ろという考えもあったでしょう?

小牧 たしかに…。でもな、横山クンがパッと行ったとき、「ついていかな」と思って一瞬押したんやけど、ハミが掛からなくてな…いつもはグンと反応してくれるはずやのに。でもそういう大事に乗ろうという気持ちも半分あったから余計に反応してくれへんかったのかもしれんなぁ。

──現時点では出否は未定ですが、皐月賞、そしてダービーでは、久々となる園田対決が期待できます。

小牧 いや、もうここまできたら相手どうこうより、いかに自分の競馬をできるかですから。「あの馬を負かしたろか!」なんて気持ちで乗っていたら、勝てません。

岩田 いかに落ち着いて、自分のレースに集中できるかですよね。馬は強いんだから、ほかを気にしたりする変な気持ちは持たないほうがいいんでしょうね。

小牧 そう、変に意識せず自分と馬との呼吸ですよ。ジョッキーはいかに平常心で乗れるかが大切。走るのは馬なんですから。

岩田 太さん、いつも言うてはりますけど、ローズキングダムはすごく乗りやすいみたいですね。

小牧 うん、素人向きや(笑)。ホンマ素直でめっちゃ乗りやすい。20年以上騎手をやっていて、いい馬にいっぱい乗せていただいたけど、こんな馬は初めてやわ。馬ごみとか、どこで詰まるとかそんなん関係ないもんな。ちょっと隙間があったらピュッと反応してくれる。自信を持ってどこにでも突っ込んでいける。本物の走る馬っていうのは、こういうことなんやろうなぁ。

岩田 たしかにいい馬って勝手にサーっと行くもんですよね。こっちはいかにロスなく誘導するかってだけで。

小牧 それに今のキャリアでこの馬に巡り会えたのもよかったわ。俺自身、競馬が見えてきたからな。

「昔の乗り方に戻せ!」先輩・小牧が岩田に喝!!

岩田 太さんの「騎手人生を楽しみたい」という言葉、ちょっと意外でした。太さんって園田時代からすごく緊張感を持って乗ってはったから。

小牧 プレッシャーとか緊張感っていうのも重要だけど、今はね…いい意味で力を抜いて、楽しんで馬に乗りたい。逆にそのくらいの気持ちで乗ったほうが、結果はついてくると思うし。

岩田 僕はその楽しむっていう感覚はまだ持てませんよ。

小牧 当然や。康誠はまだまだ先があるんやから。

岩田 こんな話、太さんにやから言うてまうのかもしれませんけど、僕、この程度で終わりたくないんですよ。結果を求めてまだまだ進化して、いいものをいっぱい吸収して、騎乗技術を高めていきたいんです。

小牧 康誠、なんで昔の騎乗じゃアカンのや。俺から見たら、お前は昔の乗り方が一番エエぞ。長手綱でパーンと気持ちよう馬を持ってきてな。まさに天性っていう乗り方をお前はしとったぞ。

岩田 いろいろと試してはいるんですけどね…。

小牧 試す必要ないやん。あの乗り方でお前はあそこまで活躍したんやで。足らん馬でも勝っとった。最近見ていて、そら強い馬に乗ったら勝つわ、だけど、足らん馬を昔ほど全然持ってけえへん。

岩田 太さんの言うこと、すごくよくわかります。この前、園田の師匠にも言われたんですよ…。「昔の乗り方に戻さんか?!」と。

小牧 「なんでこんな競馬でくるね?ん!」って乗り方しとったやん。今はなんか型にハマった乗り方をしようとしている。回りからいろいろといわれとるのはわかっとる。でもお前はな、野性よ野性。野性の乗り方をせんと。やれよ、やっちゃえ。

岩田 そうなんですよ。中央にきたら中央の乗り方をしなきゃアカンという気持ちがあって…。芝とかスピードが出るから、豪快にガッツリ追ったら馬が壊れてまうんですよ。「お前が乗ったら壊れるから乗せられん」てよう言われるんですよ。そういうのがあってどんどんどんどん消極的になっていって…。

小牧 園田時代から誰にも言われんと、我流でやっとったやないか。

岩田 僕はいろんな人の乗り方を見よう見まねでやって、ガツンときたものを吸収していったんですよ。たしかにそれでうまくいっていたんですよね。でも、なんというか新しい自分っていうのを求めているんですよ。

小牧 なにいうてんねん。端から見たら、お前はつねに新しかったわ。康誠の乗り方を一番わかっているのは俺や。だから「聞きにくればええのにな」って思っていたんよ。まだ康誠には負けたくないからわざわざ俺からは教えんけど、まあ、こういう機会だから、な。

──岩田騎手と真剣勝負をした回数がもっとも多いであろう小牧騎手の言葉。初の対談とのことでしたが、いかがでしたか?

岩田 とても貴重な時間でした。今日は太さんだからこそ言ってくれる言葉があって…。あの一言はすごく大きかったですわ。

小牧 今は康誠のほうが活躍しているけど、やっぱり後輩やから。言うておきたかったことも言えたし、ホンマいい機会でした。

──では最後に、きたる牡馬クラシック戦線へ向け、ファンにメッセージをお願いします。

岩田 今年もいい馬に乗せていただきチャンスはじゅうぶんにあると思います。今日はエエ話を聞けたし、勝負していきますんで、応援よろしくお願いします!

小牧 前走は負けてしまいましたが、ローズキングダムが一番強いと思っています。リベンジしますんで、応援してください。

 取材から1週間後、武豊騎手の不慮の怪我により、ヴィクトワールピサの騎乗を任されることとなった岩田騎手は、先輩・小牧騎手のローズキングダムと有力馬同士で雌雄を決することとなった。奇しくも、伝説の新馬戦で激突した両頭、そして園田のライバルふたりが中央のクラシックで主役となる皐月賞。10年前のふたりのような熱い対決がふたたび見られるのかもしれない。



▼【関連リンク】
★月刊「UMAJIN」最新号の詳細はコチラ↓
http://shop.uma-jin.jp/

★月刊「UMAJIN」最新号のオンラインショップはコチラ↓
楽天ブックス→ http://books.rakuten.co.jp/rb/12755573/
セブンネット→ http://www.7netshopping.jp/magazine/detail/-/accd/1200944030/
Fujisan→ http://www.fujisan.co.jp/product/1281680751/

PAGE TOP