2017/12/11 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の「注目2歳馬勝ち上がりチェック」」
[2歳新馬]オーロリンチェ 上のクラスでも本命級
○12月9日(土) 中山6R 2歳新馬(ダ1200m)
1着 オーロリンチェ 大野騎手
牝2 美浦・高木厩舎
先週の新馬戦で一番印象に残ったのは、土曜中山第6Rを制したオーロリンチェだ。馬体をスラッと見せており、走れる状態の仕上がり。パドックでは小脚を使い活気があったし、初戦から力を発揮できる気性と見えた。
好スタートを切ってハナを奪取。同様に好発を決めたファニーバニーが控えたこともあって、マイペースの競馬となった。4角を楽に回ると直線で二枚腰を使い、追いすがるファニーバニーを振り切っての逃げ切り勝ち。着差は3/4馬身と少なかったが、3着以下は3馬身、8馬身、4馬身と千切られているし、勝ち時計1分11秒9も良馬場だったことを考えれば速い。先週、同じ中山ダート1200mの2歳500万円下で勝ったリョーノテローソが走破時計1分12秒2だから、500万クラスは優に勝てるレベルにある。今開催最終日に組まれているエスペランサ賞に出走してくるようなら本命級だ。
▽【オーロリンチェ】
父Discreet Cat
母It’schemistrybaby
母父Meadowlake
※半兄にMajestic City(米でGIIIを2勝)ら。
○12月10日(日) 阪神11R 阪神JF(芝1600m)
1着 ラッキーライラック 石橋騎手
牝2 栗東・松永幹厩舎
第69回阪神ジュベナイルフィリーズを制したのは、2番人気のラッキーライラックだった。マイナス2キロの484キロでの参戦になったが、牝馬とは思えない雄大な馬体。骨格がしっかりしていて、体質の強さも認識できた。ハミをとって気分良さそうに周回できていたし、体調面は相変わらず良さそう。
スタートでワンテンポ遅れたが、二の脚を利かして中団から。少し行きたがる面はあったが、3コーナーではぴったり折り合いが付いていた。4コーナーを外目から進出して、直線追い出されると先に先頭へ立っていたリリーノーブルを力で捻じ伏せての勝利。勝ち時計1分34秒3はこのレースの標準タイムだ。気性的に安定している点は心強く、今後も大崩れはしないはず。順調ならチューリップ賞から桜花賞の王道を進むだろうし、来年が楽しみだ。
▽【ラッキーライラック】
父オルフェーヴル
母ライラックスアンドレース
母父Flower Alley
※近親にダイヤモンドビコー(ローズSなど重賞4勝)、ミッキーアイル(マイルCSなど重賞6勝)ら。
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