2017/10/16 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の「注目2歳馬勝ち上がりチェック」」
[プラタナス賞]ルヴァンスレーヴ 筋肉が柔らかく、芝でも
○10月14日(土) 東京9R プラタナス賞(ダ1600m)
1着 ルヴァンスレーヴ M.デムーロ騎手
牡2 美浦・萩原厩舎
土曜東京第9Rのプラタナス賞を制したのは、単勝オッズ1.4倍と圧倒的な人気だったルヴァンスレーヴ。デビュー戦と同じ486キロの馬体は張りと柔らか味があり、見栄えがした。デビュー戦と舞台が替わったが何ら動じた雰囲気はなく、平常心で臨めていたよう。肢先が軽くてダート馬のイメージがない。
スタートでワンテンポ出負けしたが、二の脚を利かせて中団6番手からの追走。向こう正面ではぴったり折り合いが付いていた。3コーナーで意識的に外へ出され、いつでも動ける態勢。4コーナーを外めからハナに並びかけ、直線まで終始馬なりで先頭ゴールインを果たした。まるで美浦で調教をしているかのような走りで、それでも時計は1分36秒2の2歳レコード。先週ムルシェラゴがレコードを更新したのと同様、脚抜きのいい不良馬場ではあったが、先週はマッチレースで目一杯追われていたのに対し、こちらはレース上がり35秒5の速い流れを持ったまま抜け出してのものだから、相当な大物であることは間違いない。筋肉が柔らかいし、トモにもボリュームがある馬体からも、芝の走りを見てみたいところ。実際スタートしてからの芝の走りは良かった。今後が益々楽しみだ。
▽【ルヴァンスレーヴ】
父シンボリクリスエス
母マエストラーレ
母父ネオユニヴァース
○10月15日(日) 京都9R もみじS(芝1400m)
1着 ダノンスマッシュ 福永騎手
牡2 栗東・安田厩舎
日曜京都第9RのもみじSを勝ったのは、単勝オッズ1.5倍とこちらも断然の人気に支持されたダノンスマッシュだった。前走から変動なしの460キロで出走。無駄肉のない馬体で見栄えがした。2人引きで曳いていたが、首を伸ばして推進力のある歩様で歩けていたし、歩様そのもののバランスも良好。
好スタートだったからハナを切る競馬もできただろうが、内からナムラバンザイが逃げる競馬を選択したので好位3番手で追走。3コーナーで少し前とは離れたが、ぴったり折り合いが付いていて、4コーナーを抜群の手応えのまま過ぎて直線へ。ラスト2Fから追い出されると一気に交わしての楽勝。勝ち時計1分23秒4は平凡だが、稍重の馬場だったし、相手に合わせての競馬だったことを考慮すれば気にする必要はない。実際未勝利戦では1分21秒9で勝ち上がっている。ロードカナロア産駒だけに距離には限界はありそうだが、マイルまでは守備範囲。年内は朝日杯FSが目標のレースになりそうで、試金石の一戦だ。
▽【ダノンスマッシュ】
父ロードカナロア
母スピニングワイルドキャット
母父Hard Spun
※伯父にBCマイルなど米で重賞3勝のウォーチャントら。
■【UMAJIN POG】2017-2018シーズン 期待の新馬ぞくぞく登場! 参加受付中!
■[お友だち4万6000人突破!]UMAJIN.net LINE@公式アカウント【限定無料配信】
■“旬”の競馬情報を配信中!メルマガ「週刊UMAJINゴールド」はコチラ!
■【あの大人気競馬マンガが電子版で登場!】やまさき拓味『優駿の門アラブレッド』はAmazonにて絶賛発売中!