2017/05/15　 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の「注目２歳馬勝ち上がりチェック」」

[葵S/青竜S]スプリント路線に新星誕生か!?　アリンナ

○5月13日（土）　京都10R　葵S（芝1400m）
1着　アリンナ　藤岡佑騎手
牝3　栗東・松元厩舎

不良馬場の葵Sを制したのは2人気のアリンナ。412キロの目方でパドックに姿を現すも、数字以上に体を大きく見せていた点は評価したい。また、小走りで活気があり、いかにも短距離向きの性格といった印象を受けた。

実戦では1番枠からスタートよく飛び出すと、そのままハナを主張し、マイペースのまま直線へ。残り200m手前からいざ追い出されるや、一気に引き離しそのまま押し切る強い内容で、勝ち時計1分10秒5も馬場を考慮すれば決して悪くはない。ピッチ走法で、道悪を苦にしなかった点は覚えておくべきだろう。夏場以降には古馬との対戦も出てくるだろうが、3歳牝馬ゆえ、かなり軽い斤量で臨める。今後も注目だ。

▽【アリンナ】
父マツリダゴッホ
母ヴンダーゾンネ
母父グラスワンダー
※近親には2002年のダート交流重賞・兵庫CSを制したインタータイヨウなど。


○5月14日（日）　東京10R　青竜S（ダ1600m）
1着　サンライズソア　岩崎騎手
牡3　栗東・河内厩舎

青竜Sは7番人気のサンライズソアが制して、ダートでは2戦2勝とした。前走から8キロ減の馬体重も、そう細くは見せず、イレ込むことなく平常心で周回できていた。

レースでは五分のスタートから好位でスムーズに立ち回る。直線に向いてから仕掛けられ、ラスト1Fで先頭に並びかけると渋太く伸びて1馬身1/4差をつける快勝だった。重馬場での勝ちタイムが1分35秒2では判断が難しいが、レースの内容的には申し分なし。次走が試金石となりそう。

▽【サンライズソア】
父シンボリクリスエス
母アメーリア
母父スペシャルウィーク
※祖母は2001年スワンSなど重賞3勝のビハインドザマスク。

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