2017/04/24 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の「注目2歳馬勝ち上がりチェック」」
[フローラS]好枠生かし樫の出走を手繰り寄せ モズカッチャン
○4月23日(日) 東京11R フローラS(芝2000m)
1着 モズカッチャン 和田騎手
牝3 栗東・鮫島厩舎
オークストライアル・フローラSは波乱の結末。制したのは12番人気のモズカッチャンだった。今回は前走から増減なしの468キロでの出走も、トモにボリュームがあるのがいい。二人引きで曳かれていてもイレ込むこともなく、平常心で臨めていたのは好印象。脚捌きもスムーズで、前走の勝った勢いを維持しているようで上々の気配を見せる。和田騎手が跨ってからも変化はなく、返し馬では勢いのある走りで駆け抜けた。
スタートは五分で、無理をせず馬任せで中団の内で脚を温存。4コーナーも内々をピッタリ回る。直線半ばで前を行くタガノアスワドの外に出してからジワジワ差を詰め、さらに、先に抜け出したフローレスマジックを、ゴール寸前ではヤマカツグレースをクビ差捕らえての勝利だった。勝ち時計の2分1秒3は、開幕週を考慮すれば威張れる時計ではない。今回は1番枠を生かした和田騎手の手腕が勝利を呼び込んだ印象が強く、本番のオークスでの好走となるとやや難しいのではないか。ここで権利を得たヤマカツグレース、フローレスマジックも含め、今年のフローラS組には高い評価は与えられない。
▽【モズカッチャン】
父ハービンジャー
母サイトディーラー
母父キングカメハメハ
※近親に2000年の南部杯勝ち馬でダート重賞(交流含む)5勝のゴールドティアラ、2014年富士S勝ち、2016年大阪杯で2着などがあるステファノスら。
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