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コラム

2017/04/10  吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の「注目2歳馬勝ち上がりチェック」」

[NZT/桜花賞]ハイレベルの牝馬路線で桜戴冠 レーヌミノル

○4月8日(土) 中山11R ニュージーランドT(芝1600m)
1着 ジョーストリクトリ シュタルケ騎手
牡3 栗東・清水久厩舎

3着までに優先出走権が与えられるNHKマイルCのトライアル、ニュージーランドTは12番人気のジョーストリクトリが優勝して大波乱となった。492キロの馬体は気品があり、実に見栄えのする体つき。しっかりとした踏み込みでパドックを周回できており、そこだけの評価であれば間違いなく本命級の状態に思えた。

五分のスタートを切って、道中は好位の内で脚を温存。6番枠の内枠をうまく活かせたシュタルケ騎手が勝利に導いた印象だ。直線はマンカストラップがバテてできた内のスペースから渋太く脚を伸ばし、そのまま流れ込んでの勝利。稍重の馬場だけに勝ち時計の遅さは仕方がない面はあっても、威張れる数字ではない。東京コースは3度経験しているのでコース替わりは問題はなさそうだが、次走、NHKマイルCでの活躍は保証できない。

▽【ジョーストリクトリ】
父ジョーカプチーノ
母スカーレット
母父ジョーアラマート
※叔母に2006年フェアリーSを制したアポロティアラら。

○4月9日(日) 阪神11R 桜花賞(芝1600m)
1着 レーヌミノル 池添騎手
牝3 栗東・本田厩舎

桜花賞を制したのは8番人気のレーヌミノル。466キロの馬体重はここでも均整の取れたつくりに映り、6戦連続で460キロ台と体重が安定している。それだけ体調面での変動が少ない証だ。パドックでは首を小刻みに動かしてリズミカルな歩様で周回。返し馬に移るとスナップを利かせた走法でノメるところがなく、渋った馬場への適性は十分確認できた。

レースではスタート良く飛び出し、折り合いに専念して好位の外目から追走。4角を抜群の手応えで回り、直線もジワジワ伸びて坂を上がってから、逃げたカワキタエンカを交わしてそのまま流れ込んでの勝利だった。今回は馬場状態が明暗を分けた一戦。圧倒的な人気に支持されたソウルスターリングには運がなかった。

▽【レーヌミノル】
父ダイワメジャー
母スカーレット
母父ダイワエンジェル
※伯父に1997年シリウスS3着のフサイチヒロシら。

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