2017/04/03 吉岡 司「Mr.パドック吉岡司の「注目2歳馬勝ち上がりチェック」」
[伏竜S/アザレア賞]ダービーを予感させる好素材 アドミラブル
○4月2日(日) 中山10R 伏竜S(ダ1800m)
1着 リゾネーター 木幡巧騎手
牡3 美浦・牧厩舎
伏竜Sを勝ったリゾネーターは、勝ち上がったデビュー2戦目にプラス8キロ、500万下の前走がプラス18キロ、さらにそこからプラス8キロとどんどん馬体が増え、今回は540キロでの出走になった。さすがに若干、余裕残しの馬体に映るもダート戦なら許容範囲。パドックでは木幡巧騎手が跨ると、ハミを噛んでほどよい気合い乗りで歩けており、気性的に久々でも力を発揮できるタイプだ。
レースでは好スタートを切ると、無理せず中団からの競馬。向こう正面ではピタリと折り合いが付いていた。4角では持ったまま先頭に並びかけ、直線早めに先頭に立ってそのまま押し切って、4馬身千切っての圧勝で3連勝。勝ち時計1分52秒6も及第点。とはいえ、今回は8頭立てでメンバーに恵まれたことも事実。次走が試金石になりそう。
▽【リゾネーター】
父Blame
母Bluegrass Sara
母父Tabasco Cat
※父は2010年のBCクラシック勝ち馬。日本での産駒は本馬が3頭目。
○4月1日(土) 阪神9R アザレア賞(芝2400m)
1着 アドミラブル M.デムーロ騎手
牡3 栗東・音無厩舎
単勝1.9倍の圧倒的な1番人気に応えてアザレア賞を制したアドミラブル。パドックでは柔らかい筋肉で見栄えのする馬体に映った。胸郭が長くゆったりとしたつくりからも、距離延長は歓迎の口。パドックではハミを噛んで活気があり、M.デムーロ騎手が跨っても平常心で周回できていた。返し馬では蹄の反回が良く、切れるタイプなのは走法からも想像できだ。
スタートは五分に出るも、前が少し窮屈になり後方からの競馬に。ペースがスローと鞍上が判断して向こう正面から動き、3コーナーでは2番手。直線に向いてから余裕を持って追い出し、最後の1Fで一気に引き離してノーステッキで3馬身千切っての楽勝。勝ち時計2分30秒9は物足りないが、レース上がり3F33秒7という速い流れのなか、楽に抜け出した内容は高く評価したい。ノドの手術をして、これが2戦目。しっかりと力を発揮できるようになったし、今後が益々楽しみ。次走、京都新聞杯や、青葉賞に出走してきても馬券を買う価値は十分。内容次第ではダービー候補にもなりえる逸材だ。
▽【アドミラブル】
父ディープインパクト
母スカーレット
母父シンボリクリスエス
※伯父に2007年の皐月賞馬ヴィクトリー、重賞3勝のリンカーンなど。
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