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コラム

2014/11/01  月刊「UMAJIN」編集長・山田「月刊「UMAJIN」編集長・山田の重賞「穴ライズ」」

月刊「UMAJIN」編集長・山田【天皇賞・秋(GI)の格言】

まず先週の菊花賞を振り返ってみたい。本誌月刊UMAJIN11月号の特集では前哨戦・神戸新聞杯で勝つには勝ったが力の差を見せつけられなかったワンアンドオンリーは“あくまで連軸”“菊花賞制覇に黄信号”と結論づけたが、結果は連どころか掲示板にも遠く及ばない9着。予言どおり2冠達成とはならなかったが、それにしてもあそこまで負けるとは……。今後はまだ未定とのことだが、この敗戦を引きずらず世代をリードする存在として活躍を続けて欲しい。ワンツーは先週このコラムで冒頭に触れた神戸新聞杯上位組のトーホウジャッカルとサウンズオブアース、そして3着は本誌で「狙い目」として指摘した条件戦組のゴールドアクターだった。なんとか面目を保てたというところだろうか。

今週は天皇賞・秋。かつてはいわゆる“古馬王道路線”の天皇賞・秋→ジャパンC→有馬記念と皆勤する馬はそれなりに多く、テイエムオペラオーやゼンノロブロイによるぶっこ抜きの3連勝などもあったが、近年では路線の多様化や馬を大事に使う傾向から明らかに皆勤馬は減ってきている。今年は“多様化”のひとつの象徴とも言える凱旋門賞へ、昨年衝撃の勝ちっぷりをみせたジャスタウェイら超一流馬が参戦し、秋天はパス。これがいまの流れとは言え、伝統ある天皇賞・秋の地位が相対的に低くなっていく傾向には一抹の寂しさを感じるところではある。さて改めて今週の天皇賞・秋について見ていこう。本誌の特集でも触れたことになるがジェンティルドンナ、フェノーメノ、エピファネイアといったGIタイトルホルダーは揃って4カ月以上の休み明け。力上位だけにそれぞれ好走の余地は残すものの、勝ち切るには正直心許ないデータが並ぶ(有力馬がぶっつけで使ってくることも“地位低下”を表す端的な現象ではある)。

となれば今年も昨年のジャスタウェイ同様、ここが「初のGI制覇」となる新星誕生に希望を託したいところだ。そういった晩成型(または一発型)の出現パターンとして、ローテーション面で圧倒的に信頼できるのが毎日王冠組。今年はワンツーが不在となれば、最先着のスピルバーグにまずは注目したい。その前走は3着に敗れたものの、度重なる不利があってのものでなんら恥じることのない結果だった。これまで重賞勝ちはなく、ここでもし勝てば秋天が初重賞制覇と異例のケースになるが、東京では磐石といえる安定感を誇っており、東京芝2000mでは有利とされる内目の枠に入った運もある。遅咲きのスター誕生に期待したい。同じく毎日王冠組ではスピルバーグにハナ差の4着だったディサイファも、今年に入ってようやく芯が入ってきた晩成タイプ。6月のエプソムC勝ちが初重賞勝ちだったが、その前の都大路Sでもグランデッツァの日本レコード勝ちの2着と、ハイレベルな走りを見せていた。こちらにも資格は十分と言える。

近年はGII以上を経由した組が圧倒的なだけに、やや信頼性は揺らぐが新潟記念から直行のマーティンボロも注目の1頭。新潟記念からの直行は1998年の勝ち馬オフサイドトラップと同じパターンだが、同馬は新潟記念の1走前・七夕賞が自身初の重賞勝ちだった。このあたりはマーティンボロとイメージが重なる。豪州への輸出が予定され8月に出産されながらも、かの地の検疫環境が厳しくなったあおりでJRAでのデビューを余儀なくされ、3歳の8月にようやく未勝利を脱出したというエピソードを持つ、まさにコテコテの遅咲きタイプ。ハープスター、レーヴデトワール、トゥザワールドとこの秋のGIでいまひとつ振るわない鞍上川田騎手、ここで鬱憤晴らしの激走に導くことができるだろうか。特注としてはオールカマー惨敗で終わったサトノノブレスを挙げておきたい。そのオールカマーは極端にイレ込んだところで、悪化した新潟馬場にも嫌気し、レースになっておらず度外視は可能。若葉Sで3着、青葉賞では4着など早期から素質の片鱗を見せていたが、菊花賞で2着に入った昨年後半から急激に本格化を果たしたこちらも晩税型。菊花賞2着から長距離に適性の軸足があると思いたくもなるが、小倉記念での弾け方を見ると2000m前後がベストのよう。前走掲示板を外した馬は来ないデータがあるのを承知で買ってみたい。あとは宝塚記念での4着だったヒットザターゲット、そして宝塚記念5着だったデニムアンドルビー。前者は直線平坦、後者は東京と得意としている条件があるが、その守備範囲外と言える阪神のGIで好走できたのは地力強化の証。デニムは休み明けな分割り引きたいが、いずれも夏を越しいっそう成長しているはず。一発に警戒は必要だろう。

GI馬かつ前哨戦をきっちり使ってきたのが皐月賞馬イスラボニータで、目下1番人気に推されるのは当然のことだろう。同馬にも過去似たパターンの先輩から“ある可能性”が導き出される。これは現在発売中の月刊UMAJIN11月号にてぜひチェックしていただきたい。

★天皇賞・秋の格言「休み明けのGI馬は疑い、新星となる馬を探せ!」

■【天皇賞・秋には“第2のジャスタウェイ”が潜んでいる!?】月刊UMAJIN11月号は絶賛発売中。オンラインショップ(Web立ち読み可)はコチラ↓ http://www.amazon.co.jp/UMAJIN/dp/B0002YLM10/

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