2011/12/01 UMAJIN.net編集部「誰かに話したくなる名馬の横顔」
【名馬の横顔】ユキチャン
ユキチャンは2005年3月28日、北海道早来町のノーザンファームで生まれた牝馬。父はダートで無類の強さを発揮したクロフネ、母はサンデーサイレンス産駒唯一の白毛馬シラユキヒメという血統。ユキチャンは母から真っ白で綺麗な馬体を受け継いだ。
デビュー当時から注目を集めていたユキチャンだったが、3歳春にミモザ賞で白毛馬による芝レース初勝利、中央競馬の特別レース初勝利を果たす。また、同年6月には交流重賞・関東オークスを制覇し、これが日本競馬史上初の白毛馬による重賞制覇となった。その後もダート路線を中心に活躍を続け、クイーン賞とTCK女王盃など2つの重賞タイトルを獲得。引退後は繁殖牝馬として、その貴重な遺伝子を残すことに専念している。通算成績17戦5勝(うち重賞3勝)、獲得賞金は1億2128万7000円。
母シラユキヒメの仔は4番仔のママズディッシュ(芦毛)を除き、7頭すべてが白毛。この家系はユキチャン以外にも数々の記録を塗り替えており、兄ホワイトベッセルは中央で初勝利を挙げると、妹のマシュマロは中央の新馬戦で初出走初勝利を果たしている。白毛馬がGIの表彰台で中央に立つのも、もしかしたら意外とすぐなのかもしれない。
Tweet | シェア |