2011/12/01 UMAJIN.net編集部「誰かに話したくなる名馬の横顔」
【名馬の横顔】メジロマックイーン
メジロマックイーンは1987年4月3日、北海道浦河町の吉田堅さんが経営する牧場で誕生した男の子。父は天皇賞を制した名馬メジロティターン。お母さんはメジロオーロラ。馬主として、そして生産者としても一世を風靡した「メジロ商事」の期待が一心に込められた血統のもとに生まれた。
父同様に成長はゆっくりなタイプで、皐月賞やダービーといったいわゆる「春のクラシック」には出走できなかった。しかし、徐々に力をつけていきじっくりとレースで戦績を残しクラシック最後のレース菊花賞への出走権を得た。菊花賞は競馬のなかでも特に距離が長い3000mのレース。そこでマックイーンは眠っていた才能を一気に爆発させ、人気馬たちを蹴散らす快勝を見せた。翌年の春の天皇賞(3200m)もなんなく快勝し、父メジロティターン、さらにその父メジロアサマから続く「天皇賞親仔3代制覇」を達成。
翌年の春の天皇賞も名馬トウカイテイオーを問題にせず、連覇を達成。さらにその翌年の春の天皇賞も衰えに抗って2着。とにかく長丁場での粘り強さは驚異的だった馬だ。しかし、こんなスーパーホースでも残念なエピソードがひとつ。91年秋の天皇賞(こちらは2000m)で1番人気に応え先頭でゴールインしたがナナメに走って他の馬を妨害。1着が取り消され、最下位となる裁定を受けている。
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