2011/03/25 鈴木 正(スポーツニッポン)「No.1の言葉」
やっぱり競馬は素晴らしい!
競馬って、やっぱり素晴らしい。先週の競馬を見て、あらためてそう思いました。同じことを感じた方も多かったのではないでしょうか。
土曜(19日)の阪神1Rはゴール後、グッと胸が詰まりました。関東馬メイショウゴウヒメが逃げ切り、2着も美浦のエキナシアだったからです。
東北の被災地ほどではないにしても、美浦トレセンも地震の影響を大きく受けました。断水、余震に苦しみ、コンビニから食料が消えました。通勤に不可欠なガソリンもないありさま。福島第1原発への恐怖もあります。そんな中、関東のホースマンは懸命に愛馬を仕上げ、阪神へと輸送し、好走したのです。多くの馬が、いったん京都競馬場に入ることを余儀なくされ、短期間に輸送を繰り返しました。それでも関西馬と互角に渡り合った。よくぞ勇気をくれたと、心から拍手を贈りたい気持ちでした。
阪神、小倉で行われたレース終了後の募金活動にも胸が熱くなりました。正直、東日本と西日本とでは、今回の大震災に対して温度差があるのではないか、とそれまで感じていました。被災者のつらさ、親戚や知人と連絡が取れない不安感、放射能の恐ろしさ…。それらが本当に西日本の人々に理解されているのかと。
杞憂でした。報道を見る限り、両競馬場で募金をしてくださる方々は、心から被災地を心配しているように感じました。競馬ファンが一丸となれた、競馬が今、何ができるかを示せた、そんな気がしました。
確信しました。競馬には感動がある。競馬は復興に寄与できる。これからも胸を張って競馬を盛り上げよう。そして競馬を通して日本再生に参加していこう。今、強くそう思っています。
私の連載は今回で終了です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※関連リンク
★がんばろう日本!競馬で被災地に力を!?東北地方太平洋沖地震応援メッセージ募金?にご協力お願いします
★毎日杯を「被災地支援競走」として施行
★JRA支援競馬の義援金は約2億4000万円に
★馬三郎・弥永TMや平松さとしなど【UMAJIN.netコラム】一覧はコチラ!
★スポニチアネックスはコチラから