2011/03/18　 鈴木 正(スポーツニッポン)「No.1の言葉」

競馬ファンも今こそ心を一つに！

　東日本大震災で被災された方々には心からお見舞い申し上げます。東京でも計画停電、交通機関の混乱、物資の不足などの事態が起こっていますが、被災されて、避難所での厳しい生活を強いられている方々の苦しみと比べたら、何でもありません。首都圏で暮らす人々、みんなが同じように考えているのではないでしょうか。今こそ心を一つにしたいものです。

　今週、阪神、小倉で競馬が再開します。こんな状況下で競馬など不謹慎という声も当然あるでしょう。JRAもギリギリの判断を迫られました。とはいえ、決断した以上は、JRAの判断を支持したいと思います。競馬の開催を通じて、被災された方々に何を貢献できるかを考える。これまで長い間、競馬からワクワクするような夢や、心揺さぶられる感動をもらってきた自分に今できることは、まさにそれではないかと思っています。

　今月いっぱいは「被災地支援競馬」として、売り上げの一部を被災地に拠出することが決まりました。多くの義援金も送られます。競馬場では騎手全員が募金活動を行うという、うれしい話も聞きました。チャリティー・オークションも行うそうです。手元に余裕のあるファンの方は募金していただくとともに、いつもよりちょっとだけ多く馬券を買っていただきたいな、と思います。ご存じの通り、売り上げの10%は国庫納付金として国に納められます。間接的に日本再生に協力することは十分にできるのです。

　一刻も早く、被災地が、そして日本が立ち上がれるよう、競馬関係者、ファン一体で力を合わせようではありませんか。


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