2011/03/04 鈴木 正(スポーツニッポン)「No.1の言葉」
思わず応援したくなる新人騎手とは!?
今週、東西で7人の新人騎手がデビューします(関東の杉原騎手は除外でデビューは来週以降に持ち越しとなりましたが…)。注目を浴びるのは横山典騎手の長男・和生騎手ですが、個人的にこれは、と思っているのが高嶋活士騎手(美浦・柴崎厩舎)。何というか、つかみどころがないのがいいんです。
まず表情からして年上に好かれるタイプ。冷静な表情をしていても、少し笑みをたたえているように見えるというか、顔つきに微妙な味があるんですね(褒めているんですよ!)。これはもう天性のものです。
話すと、さらに味があります。ひょうひょうとして力みがなくて。いや、真剣味がないのとは、また別なんですよ。自分の周りの流れにうまく乗っていけそうというか、周囲が乗せてあげたくなるというか…。何とかしてあげたくなるタイプです。厳しさを増す若手騎手界において、生き残っていくために必要な要素を、初めから備えているといえます。
人によっては「もう2度と戻りたくない」という競馬学校での3年間も「普通に過ごしてきましたよ」と言います。実戦は不安? という質問にも「模擬レースをたくさん経験してきましたので」と淡々と語ります。困難を受け流せるタイプなのでしょうか。うらやましい限りですし、彼だけに備わった才能といえます。
彼なら競馬界を取り巻く厳しい波も、ひょうひょうと乗り越えてくれそうな予感がします。まずは単勝馬券を買って、応援しましょうか。
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