2010/12/10　 難波田 忠雄(大阪スポーツ)「No.1の言葉」

【大スポ・難波田】小倉で要注意の関東所属騎手とは!?

　今週の小倉は水曜、木曜の朝が異常な寒さでした。競馬場から見える平尾台のカルスト台地の山々にはうっすらと白いものが積もっていて12月とは思えないほどでした。普段の調教は外で見ているので1時間も座っていれば体中のあちこちが痛くなって感覚がなくなってしまいます。今年の小倉は想像以上の寒さなので飲みすぎて路上で寝てしまわないように注意したいものです。

　話を競馬に戻すと先週は意外にも滞在関東馬が頑張っていました。特に西田騎手は13番人気2着、9番人気3着、8番人気3着、6番人気2着、12番人気3着など、随所で穴を演出していました。その西田騎手は開門直後から閉門寸前まで毎日14、15頭の攻め馬をつけています。福永元調教師が「西田は自分がレースに乗らないときは装鞍を手伝ってくれたり、とにかく気の利く男。ああいう奴にはいっぱい乗せてやりたい」と関西の調教師でありながらも主戦として起用していたほどです。師が言うように調教メニューや出馬投票など、細かい事務的な作業までも一手に引き受けているように、厩舎関係者からの信頼は絶大。最近はエージェントと呼ばれる騎乗仲介者の存在で関係が希薄になっている時だからこそ、この西田騎手の姿勢は見習うべき点が多いように思います。

　今週は土日で16鞍に騎乗。中でも当人のオススメは日曜2Rのニシノショータイム。「使った後も疲れがないし、連闘は問題ない。前走は負けたとはいえ強い内容でダートの適性も示したからね。これは自信を持って乗りたい」と力強く語ってくれました。努力は人を裏切らないことを実証してくれている男。今週も大いに暴れてくれるはずだ。


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