2010/04/15 山本 武志(スポーツ報知)「No.1の言葉」
ローズキングダム陣営がライバル視する存在とは!?
今週の皐月賞、皆さんはどういった印象を持たれていますか?今週は月曜朝から栗東で取材していたんですが、最初はヴィクトワールピサの1強ムードかな、と思っていました(ボクの個人的な見解でなく、世間的にということです)。ただ、取材を重ねるたびに出走馬の陣営、さらに皐月賞とは関係ない関係者の方との雑談でも、多くの方から「今年は混戦」と聞くのです。
今回の出走メンバー、例年にも増して前哨戦が多岐にわたっています。弥生賞、スプリングS、若葉Sのトライアル組に加え、毎日杯、きさらぎ賞、共同通信杯、すみれS…、など多いこと。実際に一応、主役となっているヴィクトワールピサに関しても今回のメンバー中、実際に戦った相手は4頭しかいないわけです。決して伏兵陣が付けいるスキは少なくない、と感じています。
感触の良さではリルダヴァルが印象的です。この中間は福永Jがほぼ付きっきりで調教に騎乗。今まで一戦ごとに鞍上が替わり、レース以外で騎手が乗ったことがなかっただけに、色々と教えながらの調教は大きなプラスでしょう。実はこの馬、前走の毎日杯の時にローズキングダムを管理する橋口調教師が雑談で「2歳時は強かったけど、骨折明けというのはそんなに甘くないと思うよ」と話していたのです。結果は3着だったのですが、今週改めて聞くと、「走るなぁ。どれだけ調教を積んでレースに臨んでも、1回レースを使うというプラスは全く違う」と今度はライバルとして見ていましたね。
個人的にはあとローズとヒルノダムールに注目しているのですが、穴ならゲシュタルト。スプリングSは10番人気でしたが、陣営の評価が当初から高かった1頭でした。今回に関しても「スムーズならそれほど見劣らない」と影山助手も前向きに話していました。
最後に狙い馬を1頭。その橋口調教師が「面白い」と口にする、はなみずき賞のドレスアフェアー。休み明けの前走は折り合い重視で「しまいから行くように」という指示でしたが、結果的に流れが全く向きませんでした。「前走より良くなっているし、500万は勝てる力がある」デビュー戦ではレーヴドリアンに先着するなど、当初はクラシック路線へと言われていた存在。強敵ぞろいのここで配当妙味があるなら、狙ってみたい1頭です。では、また来週。
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