2010/06/10 山本 武志(スポーツ報知)「No.1の言葉」
辛口の音無師が好感触の1頭!
今週で2開催続いた京都、東京が終了します。京都も先週あたりから各ジョッキーが「内の馬場が荒れ出した」と話しているように、外差しが徐々に利くようになってきています。
東京に目を向けると、2開催で芝コースの状態はある日を境に極端に変わったと思います。それは雨の影響を大いに受けたオークス当日。それまでは内を通った馬が圧倒的に有利だったのですが、あの日はもう直線でほとんどの馬が外に出して、そして伸びてくる。以降も内を通った馬が伸びあぐね、馬場の真ん中から外を通った馬の伸びが良かったように思います。
こういうことを覚えておくことを、個人的にはすごく大事にしています。例えばオークスで内の2番手から抜け出し、3着に粘り込んだアグネスワルツは着差以上に評価していますし、安田記念でもスマイルジャックは内から外2頭と接戦を演じたのは3着以上の内容があったのではないか、と。当然、イン有利の最初の頃は外へ回して脚は使いながらも、届かなかった差し馬なんて要チェックです。この反省、傾向を夏競馬に生かしていきたいと思っています。
ということで来週から北海道が開幕することもあり、完全に夏モードへ入っています。安藤勝Jも来週から北海道を拠点にする一人。今週の騎乗馬について取材するのも、しばらくなくなりますが、今週は「いいフットワークをしているし、前走も強かったようだね」と意欲を見せていた日曜のタツサファイヤに注目しています。あと、大穴狙いでは東京。ブリリアントSのクリーン。「距離が延びるのはいいし、条件的に少しは面白いかも」とこの馬にはいつも辛口の音無調教師が口にしていたのが印象的でした。
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