2010/05/27 山本 武志(スポーツ報知)「No.1の言葉」
ダービーは展開がカギを握る!?
やはり、ダービーは違う。毎週のように訪れる栗東トレセンも、今週は特殊な雰囲気に包まれていました。毎日のように有力馬の情勢は伝えられていると思うので、今日は新聞ではあまり載っていない話を少々ご紹介。
まずは皐月賞組について。このレース、ヒルノダムールが10キロ、ローズキングダムが6キロなど関西馬の多くが馬体重を減らしていました。しかし多くの陣営から聞くのが、関西馬を測る中山競馬場の体重計がおかしいのではないか、と。これ、以前から何度も耳にしています。実際にヒルノダムールはレース翌日、長距離輸送もあったというのに栗東で測るとレース時より馬体重が増えていたとか。ローズキングダムなんかも前走の馬体減を気にされている方が多いかもしれませんが、馬体重に関してはそれほど気にする必要はないかもしれません。
多くの関係者が頭を悩ませていたファクターが2つ。まずは馬場。先週の雨で急激にイン有利から外差し馬場に変貌しました。で、さらに今週から内ラチが外に張り出すCコースですが、「先週は馬場の真ん中も結構荒れていたし、今までみたいに内有利とはならないのでは」と某騎手が言うように、土曜のレースで傾向はつかんでおきたいものです。そして、もう一つが展開。これに関しては、この日の松田国調教師の話が興味深かったのです。「このメンバーで前に行って、強いレースをしたことのある馬があまりいない。だから皆さん、どんな流れになるか読みづらいんじゃないですか」そう、その通りなんです。実際にスローかなとは思ってますが、同じく皐月賞も緩いと踏みながら、結果的には追い込みの決着。これも難しい推理の一つです。
ということで、ダービー絡みの話はここまで。狙い馬を軽く触れときます。まずは秋山Jが「マイルぐらいの方がいいかもしれない」と話す日曜7Rのロードセイバー、浜中Jが「距離は絶対に長い方がいい」と話す土曜6Rのトシザマキ、国分恭Jが「昇級でもやれそう」と意気込む土曜11Rのサンライズコアなど。これでダービーウィークを楽しく過ごしてください。
★「スポーツ報知」
★「現場発!POGコラム」