2011/08/02　 高井 大輔「世界の競馬はでっかいぞ！」

【世界の競馬】マイル路線3強で本当に強いのはどの馬?

　ここ最近は、秋の凱旋門賞に向けてソーユーシンク、アクアマリン、ブルーバンティング、レッドドバウィと中長距離路線の話題を中心にこのコラムを書いてきたけど、今日は、マイル路線に目を向けてみたいと思う。

　今のヨーロッパのマイル路線は、昨秋までブリーダーズCマイルを3連覇するなどGI14勝を挙げているゴルディコヴァ（Goldikova）、昨夏からマイルGIを5連勝したキャンフォードクリフス（Canford Cliffs）、そしてGI4勝を含むデビュー8連勝中のフランケル（Frankel）の“3強”で構成されている。

　実績だけ見ればゴルディコヴァが圧倒的に抜けているものの、2走前のクイーンアンSではキャンフォードクリフスに1馬身差をつけられて敗れている。そのキャンフォードクリフスは、先週行われたサセックスSでフランケルに5馬身も千切られてGIの連勝がストップした。

　ゴルディコヴァとフランケルの直接対決はまだないけど、フランケルの前走の圧巻のパフォーマンスを見ると、どんな馬が相手でも負けないのではないかと感じるところもある。ただしゴルディコヴァも、14個もGIを獲ったシーンを見ているだけに、なんとも言えないところ。

　結局のところ3強のうちどの馬が強いのか、それとも4頭目の馬が現れるのかというのは、秋に行われるブリーダーズCマイルまで混沌としていることになりそうだけど、そこまでの3強の一挙手一投足を見守っていきたい。

　日本の競馬は、ちょうど夏唯一のマイル重賞（2歳戦では新潟2歳Sがあるが）・関屋記念が行われる。“即世界に通用”という馬は今のところ見当たらないけど、世界に向けた第一歩を踏み出すような馬が出てきてもらいたいところだよね。


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※ファンの皆様にご好評いただいていた「世界の競馬はでっかいぞ！」ですが、今回をもって休載することとなりました。ご愛読いただき、ありがとうございました。