2011/06/15 高井 大輔「世界の競馬はでっかいぞ!」
【世界の競馬】ペリエの進言であの日本馬がフランスで種牡馬に
日本でも今週から2歳新馬が始まるけど、当然のことながら世界各国でもこの時期に2歳戦がスタートしている。今日は「日本で活躍した競走馬の仔がフランスでデビューを果たしている」という話をしたいと思う。
今日の話題にするのは、日本で04年シンザン記念、06年ダービー卿チャレンジTと重賞を2勝し、その他に重賞で12回も掲示板に載る活躍を見せたグレイトジャーニーという馬。父はサンデーサイレンスで、半兄のノーリーズンが皐月賞を制している馬なんだけど、引退後は日本ではなくフランスで種牡馬入りしている。実は、このきっかけとなったのが、同馬にも騎乗経験があり日本でもお馴染みのオリビエ・ペリエのアドバイスだったのだ。
オリビエは、乗り役としては全盛期ほどのパフォーマンスを見せることができていないものの、現地の競馬サークル内ではアドバイザー的存在として、調教師やオーナーにアドバイスを送っている。もちろん、オリビエは今もバリバリの現役だし、全盛期が凄すぎたというのもあるが。
オリビエが「フランスに連れてきたら面白い」と見立てて、よく知るオーナーや知り合いなどに売り込んだのがグレイトジャーニーだった。すでに同じく父サンデーサイレンスのディヴァインライトが成功していたからというのもあるんだろうけど、初年度からかなり多くの種付けを行なうことができたとのことだ。
そんなグレイトジャーニーの仔が今春デビューを果たし、すでにウッチェリーナ(Uccellina)という馬が初勝利を挙げている。凱旋門賞を目指すヴィクトワールピサ、ヒルノダムールが拠点にする小林厩舎にも、ススキノ(Susukino)というユニークな名前の馬がいるし、グレイトジャーニーの仔がこれからどれだけ活躍してくれるのか楽しみだね。ちなみに、ススキノのお母さんはサッポロという名前(笑)。
来年には、グレイトジャーニーと同じくフランスに引っ張られていったペールギュントの仔なんかもデビューする予定だし、日本では条件馬だったレゴラス、サムソンハッピーなんかもフランスで種牡馬として活躍している。先日引退したファイングレインもフランスに行ったみたいだし、日本からサンデー系の血統が続々と世界に広がっている。
そういう現状を考えると、5年後、10年後、20年後に、日本で実績を作ってきた血統がどれだけ世界に広がっているのか、今からワクワクしてくる。さっそく今週末に日本では、ダイワメジャーの仔がデビューするようだし、国外も国内もサンデー系種牡馬から目が離せなくなりそうだ。
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