UMAJIN.net

スマートフォンアプリ

UMAJIN.netのスマートフォンアプリが登場!

バナーをクリックして、リンク先よりお持ちのスマートフォンにダウンロードしてください。
タブレット端末にも対応しております。

iOS端末の方はこちら

app store

Android端末の方はこちら

google play
馬市ドットコム
相川牧場採用情報

コラム

2011/10/08  渡辺 壮「砂に埋もれた金脈を掴み取れ!」

【マイルCS南部杯】レースを運びやすい騎手を推察する

1枠1番を引いたバーディバーディ。この馬が1番うまく立ち回れるかもしれない

まずは今日土曜日に行われたダート戦の傾向を探ってみたい。

今日は12鞍のうち7鞍がダート戦。ひと通りレースを見させてもらったが、馬場コンディションはものすごく良さそうで、全ての馬が力を出し切れる絶好の状態と言えるだろう。

それが顕著に表れたのが、南部杯と同じダート1600mで行われた2鞍。9R・多摩川特別を大外からアッサリ差し切ったアドマイヤロイヤルは、まさに力の違いを見せ付けた競馬だった。また、6Rで3?4番手追走から直線で抜け出しそのまま押し切ったツクバコガネオーに至っては、発走直前にゲートを潜って放馬して外枠発走になった馬。これも能力が違ったという事だろう。

この2レースだけを見ても分かる通り、「前に行った馬が残る」とか「差し、追い込み馬が有利」といった偏りがなく、力通りの決着になる事が多かった。これはすなわち、「ごまかしが一切利かない」という事。“馬場が渋った方がいい”とか“一瞬の切れ味が生きる流れになれば”とか“ハナを切ってマイペースで行ければ”といった注文の付く馬にとっては苦しく、逆を言えば力のある馬じゃないと勝てない。ある意味、一番フェアな馬場と言えるだろう。

それから、4コーナー最後方から直線一気で大外から追い込んでくるという馬は見当たらなかった。後ろから追い込んでくるにしても、内をうまく捌いて抜け出してくるという感じ。そう考えると、中団よりも前で競馬をした馬が有利なのは間違いない。

それから、今日は枠順が発表されたので、まずは有利不利があるかどうか見ていきたい。

まず「いい枠に当たったな」と思ったのは、1枠1番を引いたバーディバーディ。うまくスタートを切れれば3番手のインコースに付けられるし、そうすればロスのない競馬ができる。前の2頭(トランセンドエスポワールシチー)が下がってきて前が詰まるという事はまず考えられないし、3枠5番を引いた今年のフェブラリーSの時もロスのない競馬ができていただけに、一番うまく立ち回れるのはこの馬かもしれない。

逆にレースがしづらい枠を引いたのは、2枠2番のイーグルビスティー、2枠3番のワキノカイザー、3枠4番のブラボーデイジーあたりか。週中にも書いたように、この辺の馬たちは後方でジッと我慢して直線勝負の競馬に徹するだろうが、これだけ内に入ると、いったん抑えると最後方まで下がってしまう。前から置かれると馬もやる気を失うので、こういうタイプの馬はできれば外枠を引いて、後ろからといえどもある程度流れに乗って競馬をさせたいというのがジョッキーの心理。そう考えると、これらの馬は余計に苦しくなる。

それでは、有力馬を中心に1頭ずつ枠順について解説していきたい。

まず、トランセンドは6枠11番で、今年のフェブラリーSを勝った時とほぼ同じ(6枠12番)。この馬よりも外に速い馬がいない分、外から被される心配がないので、スタートで少々遅れてもハナには行けるだろう。そうなればこの馬の力は出し切れるはずだ。

対するエスポワールシチーは4枠7番を引いた。先ほど述べたがトランセンドより外の馬に先行馬がいない分、被される事なく2番手の外に楽に付けられると思う。そうすれば流れも落ち着いて、この馬の力は出し切れるはず。そういう意味ではいい枠を引いたと言えるだろう。仮にトランセンドよりも行き脚が速くても、ハナを切る事はないと思う。そうなるとトランセンドと競り合う形になるので、ジョッキー心理としては、そうなるのだけはなるべく避けたいと考える。4コーナーでトランセンドに馬体を併せに行くのが理想だ。

ランフォルセは3枠5番。スタートひとつで出方も変わってくるというのは週中にも書いたが、今は馬が充実しているのでどんな競馬にも対応できるし、横山典ジョッキーも展開を読みながら臨機応変に競馬ができる乗り役。そういう意味では、内過ぎず外過ぎないこの枠は、この馬にとってレースがしやすいと思う。

ボレアスは大外8枠15番を引いたが、後ろから行く馬なので枠順はどこでも良かったと思う。例によって後方でジックリ脚を溜めて終いを生かす競馬になると思うが、今回は初めて古馬との対戦、しかもGI級の馬が相手なので、トランセンド、エスポワールシチーよりも後ろの位置から、この2頭を上回る脚で差してこられるかどうかがカギになると思う。ユニコーンSの時に上がり3F36秒9を計時しているが、この程度の脚では絶対に届かない。それに、今の馬場状態は決して軽くはないので、なかなかスピードに乗り切らないと思う。一瞬の切れ味勝負に持ち込むと不利。その辺を武豊ジョッキーは同考えて乗ってくるかが見ものだ。

ダノンカモンの4枠6番も無難な枠だと思う。昨日も書いたように調子も良さそうなので、あとは距離が1600mになってどうかだけ。それでもこの馬も軽くは扱えないだろう。

オーロマイスターは5枠9番。スタートして外からトランセンドに被された時にとりあえずいったん下げると思うが、どこまで下がるかどうか。いずれにしても、どうしても位置取りは後ろになってしまうし、何度も言うように今の東京の馬場は盛岡と違って馬場は軽くないので、去年の南部杯のようなパフォーマンスができるかどうかは正直疑問が残る。

いずれにしても、一番レースがしやすいと思えるのはトランセンドとエスポワールシチーの人気2頭だと思う。

明日は日曜日のレースの傾向を再度確認した上で、最終的な予想を披露するつもりだ。


渡辺壮らが乗り役目線で注目馬をPick UP!【元騎手の相馬】はコチラ
マイルCS南部杯の勝ち馬予想で100万円!【ウマオネア】
水・木はマイルCS南部杯出走全馬の追い切りをジャッジ「レース情報」は必見
馬三郎・弥永TMや平松さとしなど【UMAJIN.netコラム】一覧はコチラ!

シェア

PAGE TOP