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コラム

2012/03/31  ウマジンおおの「命懸け密着コラム」

【がんばれ日本! ドバイ密着コラムvol.2】緊張のワールドC枠順抽選会(下)

希望通りの枠(10番)を引き、思わずガッツポーズが出たトランセンドの前田オーナー。

女性がくじを引き、そのくじを男性司会者が受けとり馬名を読み上げる。会場のスクリーンにその馬の活躍したレース映像が流れる。その馬の関係者が壇上にあがり、自陣営の勝負服と馬名の描かれたプレートが枠順ボードに入って行くという流れ。

日本馬で一番最初に呼ばれたのはトランセンドだった。抽選開始から2番目。1番目の馬がラッキー7を選び、それ以外の枠が空いていた。壇上にはオーナーの前田幸治氏と安田隆行調教師。

藤田アニキと安田調教師が事前に10番あたりがいいと、相談していたことを聞いていた。そして、前田オーナーが選んだのも10番。「去年は9番、今年は10番」といったジョークまじりで、希望枠がとれたことを喜んでいた。

6番目にくじで当たったのがスマートファルコン。壇上には武豊ジョッキーが上り、選んだのが5番枠。

「早めに枠を選べる順番がまわってきたので良かった。あれ以上内枠は嫌だったので。レースはやってみなければわからないが、理想はいつも通りのポジションでレースができれば。それを考えればまずまずの枠じゃないかと思う」

と選んだ武豊ジョッキーもコメント。そして、日本馬最後となったエイシンフラッシュは、8番目に呼ばれた。壇上には藤原英昭調教師、選んだ枠は2番枠だった。

「最内と大外は嫌だったので2か9で迷ったが、壇上で2枠にした。日本でも内枠で結果が出ているからね」という藤原師。

こうしてドバイワールドカップ出走馬すべての枠順が決まっていったわけだが、1番人気が予想されるソーユーシンクがスマートファルコンの隣の4番。2、3番手での競馬が多く、おそらくスマートファルコン、トランセンドのすぐ後ろにつけそうだ。芝2000mで多数のGIIを獲っているがオールウェザーでどうなるか……。

スマートファルコン、トランセンドと同じく先手を取りにいきそうな、アメリカのゲームオンデュードが大外14番。ただこの馬はハナにこだわっていないそうで、2番手からでも競馬ができる馬。直線で並ばれたからも粘りを発揮するタイプだという。

今年ドバイで5戦して、現在2連勝中の上がり馬カッポーニは前走も道中2番手から後続を寄せ付けず快勝。この馬は11番に入った。

注目どころは以上、他は目立った強敵もおらず、全体的に昨年と同レベルのメンバー。1番人気のソーユーシンクは2000mで強いが、芝オンリーでAWでの競馬は未知数。

アメリカのゲームオンデュードもアメリカのダート専門で、ドバイのタペタが合うのかどうか……。ということで今年も日本馬が優勝を手にするチャンスは十分。日本代表各陣営はほぼ希望通りの枠を手に入れて、本番に向け最終調整に入った。


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