2012/03/31　 ウマジンおおの「命懸け密着コラム」

【がんばれ日本! ドバイ密着コラムvol.2】緊張のワールドC枠順抽選会（上）

2日目の朝。午前3時前に携帯電話のアラームが鳴る。そう、日本で毎朝の目覚まし時計としてセットしていた時間になり、携帯電話の機能が発動したためだ。

自分の携帯電話は海外で使用不可のため、レンタル携帯を使用。日本で使っていた携帯は不要なので、ホテルのセーフティーボックスに入れていたが、箱のなかで携帯のアラームが鳴っていた。あと1時間寝られる。早く起きてしまった残念な自分をなぐさめ、またベッドへ。

そして気がつくと、着替えて出発しなければならない時間になっていた。眠気眼をこすりつつ、急いで着替えて、歯磨きとひげ剃り、髪も一応整える。そして荷物を持って、ホテル前からタクシーを拾おうとする。

しかし、ホテル前にタクシーの姿は見当たらない。こんな早朝だけにそれもそうだなと思いつつ、ホテルのドアマンにタクシーを呼んでくれ！ とお願いする。

他のメディアさんたちは専用車を用意しており、先に行ってしまった。我々は10分くらいしてようやくタクシーをゲット！ こんなところで痛恨の時間ロス!!

それでも競馬場に無事につき、まずは追い切り取材のスタート。競馬場到着と同時にダークシャドウの追い切りが行われ、その30分後にエイシンフラッシュが登場。エイシンフラッシュはレースではルメール騎手が騎乗するが、ルメールのドバイ入りが間に合わなかったため、藤原師が福永騎手に追い切りの騎乗を依頼したという。福永騎手もエイシンフラッシュの新馬戦を含め2度、この馬に騎乗していた。久々に乗るこのGI馬で福永騎手もタペタの感触を確かめていた。

その後、トランセンド、エーシンヴァーゴウ、ゲンテンが登場。追い切り後の陣営のコメントなどは、ニュース記事や動画をみてもらうとして全体的に各馬軽めの調整だった。

この日は福永祐一ジョッキーに、UMAJIN.netで募集した応援メッセージ入りの横断幕を渡す約束をしており、出走馬関係者たちが泊まっている、競馬場隣接のホテルへ。

調教を終えて戻ってくるという福永騎手を、ロビーで待っていると、次から次へと世界の大物と遭遇する。オリビエ・ペリエ、クレイグ・ウィリアムズ、日本でもおなじみの名ジョッキーである。オリビエは我々を見つけると、日本語で「オハヨーゴザイマス」と気さくにあいさつしてくれた。

日本人でも小崎調教師、藤原調教師、安田調教師、そして小牧ジョッキーにロビーで遭遇した。

このホテル、ロビーがめちゃくちゃ広い。そしてロビーの天井が吹き抜けになっており、ロビーから9階までの各階の通路がみえる。ものすごく広い空間になっている。

そんなロビーでしばらく待っていると福永ジョッキーが登場。横断幕をみせると大変喜んでくれた。横断幕を彼にプレゼント。あとで全部のメッセージを読んでくれるとのことです。ファンの皆様、しっかりコメント届けましたよ。

この日は午後3時から枠順抽選会があった。それまでは前日と同様に取材を終えて、メディアセンターで取材原稿や写真、映像などをまとめる。仕事に没頭していると、あっという間に3時が近づいていた。

枠順抽選会は昨年と同じメイダン競馬場内の特設スペースで行われた。ただ昨年は奥にあるコンサートホールみたいな部屋だったが、今年は同じフロアの下の広間。あと変わったことは、昨年まではGIのカテゴリーの全レースの枠順抽選をこの会で行っていたが、今年はドバイワールドカップのみの枠順抽選で他のGIは事前に枠順が決まっていた。

しかも今年は枠順の決め方も変更。昨年までは、まずは会の司会と女性スタッフがくじで馬番ひき、それで当てられた馬の関係者が壇上に登場。そして、その関係者がくじをひいて、どの枠順に入るかが決まっていた。

だが今年は、出走馬名が書かれたプレートを抽選箱に入れ、それを女性スタッフが順々に引き、当てられた馬の関係者が順番に好きな枠順を選ぶというスタイル。より各陣営の希望が反映される形になったのである。

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