2012/02/24 『うまカレ』所属現役大学生「競馬学概論」
【競馬学概論】好メンバーの中山記念をラップで斬る
こんにちは。
約1カ月ぶりの登場となります、明治大学Turfiste3年の村山です。
先週のフェブラリーSでは早稲田大学お馬の会の佐藤が挙げた『血統注目馬』が1?4着を独占! 自分もこの流れに乗って的中させたいところです。さて、今回は中山記念(GII・中山芝1800m)をラップタイムの視点から予想していきます。
<中山記念 過去10年ラップタイム>
2011 良12 1:46.0
12.8-11.5-12.0-12.2-11.6-11.4-11.7-11.1-11.7
2010 不16 1:51.7
12.6-11.7-12.3-12.2-12.1-12.6-12.6-12.8-12.8
2009 稍10 1:49.2
13.1-12.1-12.5-12.1-12.1-12.2-12.0-11.3-11.8
2008 良16 1:47.3
12.6-11.5-12.0-11.8-11.8-12.3-12.2-11.5-11.6
2007 良16 1:47.2
12.9-11.7-12.0-11.6-11.3-11.7-11.7-11.4-12.9
2006 重12 1:48.9
13.3-11.8-12.0-12.0-11.8-12.4-12.0-11.6-12.0
2005 良14 1:46.5
12.6-12.2-11.9-11.3-11.2-11.8-11.9-11.7-11.9
2004 良14 1:44.9
12.4-11.5-11.4-11.2-11.1-12.0-11.9-11.5-11.9
2003 重12 1:47.6
12.8-11.7-11.9-11.6-11.5-11.8-11.8-11.9-12.6
2002 良14 1:45.4
12.7-11.6-11.4-11.3-11.3-12.1-11.7-11.4-11.9
コース形態はコチラを参照(MBの方はコチラから)
◆スタート◆
●直線坂下?2角坂上(0-600m)
坂を登り続ける前半600mは平均36.3とゆったりと入るのが特徴。
●バックストレッチ下り(601-1000m)
向こう正面の下り坂を利してペースアップ。先行馬次第でペースがグっと締まる場合も。
●3,4角平坦(1001-1400m)
下り坂の勢いそのままに流れるのではなく、ここでペースが落ちて脚が溜まる傾向。
●4角?直線下り→急坂(1401-1800m)
直前に流れが落ち着く分、1401-1600m部分では瞬発力が問われる。特に4角の捌きは重要。
◆ゴール◆
★POINT★
中山芝1800mはコース形態に合致したラップタイムを刻む傾向にあります。逃げ馬のペースにもよりますが、中盤でスピードを求められる上に後半400mでは瞬発力も必要とされるということで、総合力が問われる舞台。また、最終コーナーの捌きが勝負のカギを握るため、ロスなく回れる先行馬、内枠が有利。
2012年は...
11頭と例年通り少頭数での実施。逃げるシルポートが最内枠に入ったため、出遅れない限りはすんなりと隊列が決まりそう。'11天皇賞・秋や'12京都金杯のような“暴走”をしなければ傾向どおりの展開となるはず。テン乗りとなる松岡正海騎手がどう乗るかがポイントに。
では、注目馬をみていきましょう。
☆ダイワファルコン
中山芝1800mで【3.1.0.1】という成績を残すこのコースのスペシャリスト。条件戦ながらレース内容も上出来。大きく負けたディセンバーS(9着)は休み明けで自己最高の524kgまで体重が増えていたのと、らしからぬ厳しいラップに巻き込まれたことが敗因に挙げられる。3,4コーナーも少頭数のためスムーズに捌けそうで、自分の競馬に持ち込める算段は高い。
☆トゥザグローリー
日経新春杯や京都記念、日経賞といったGII勝ちから、大味な競馬が合うタイプと思われがちですが、短く鋭い脚が問われた近2年の有馬記念で連続して好走している(3着)ように、本質的には脚の細かい小回りタイプ。中盤が厳しい流れは得意とは言えませんが、相手関係は前走に引き続き楽で相殺は可能。大外枠を引いてしまった分、4角でロスのある競馬は覚悟が必要かも。
☆シルポート
「どう逃げるか」が鍵を握るためフタが開くまで正直わからない部分は大きいですが、勝負に出てくれば怖い存在。最内枠のためハナは楽に奪えそう。下りで引き離しても後続は厳しく追って来ないでしょうから、平坦部でしっかりと息を入れられれば同馬の持ち味が久々に活きるはず。初参戦となる中山芝1800mはこの馬に合うはずだ。
☆リアルインパクト
前走の阪神C(10着)は前が全く開かなかったためで度外視可。道中が締まる流れは得意だが、器用さの面で疑問が残る。ただ、少頭数だけに杞憂に終わる可能性は高いかも。
☆フェデラリスト
重賞初参戦となった中山金杯(GIII)を制したように素質は高いが、制してきたレースはいずれも道中が緩い流れ。初めて経験する厳しい流れで甘さが露呈する可能性も。
☆フィフスペトル
中山芝1800mで【1.0.1.0】(OP,GII)と好成績を残すが、いずれも道中のペースが極端に遅い内容。ここでは本質的な距離適性が出てしまいそうな感。
☆エーブチェアマン
穴で狙うなら同馬。力関係だけ見ると一枚劣るが、ラップバランスだけ見ればハマりそう。3着で気にしてみてもいいかも。
まとめ
注目馬…ダイワファルコン、トゥザグローリー、シルポート、リアルインパクト、フェデラリスト、フィフスペトル、エーブチェアマン
うまカレは、様々な視点やコンテンツを通じて皆さまに競馬の面白さ&楽しさを伝えていきます。そのコンテンツのひとつとして、土曜18:30からニコニコ生放送にて、予想番組『うまゼミ!!』を放送しています。是非、ご覧ください!(うまカレ副代表/明治大学 村山航太)
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