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コラム

2012/02/17  『うまカレ』所属現役大学生「競馬学概論」

【競馬学概論】2強ではない!? 節目の第30講目はフェブラリーS!

今回の15番枠はプラス!昨年の覇者トランセンドが中心だ

こんにちは、東京新聞杯以来となる早大お馬の会佐藤です。前回東京新聞杯では注目馬ヒットジャポット、ガルボが来てくれたことで、いい馬券を仕留めることができました。今週はフェブラリーS。今年初のGIだけに、しっかり的中させたいところです。

そんなフェブラリーS。過去の優勝馬にはホクトベガ、ウイングアロー、アグネスデジタル、ゴールドアリュール、アドマイヤドン、ヴァーミリアンと、歴代の名だたるダート王者の名前が並びます。しかし、連覇を達成した馬は一頭もいません。過去のダートGI馬は息長い活躍が目立ちますが、それだけこのレースを連覇するというのは至難の業ということでしょう。今年連覇に挑もうとしているのがトランセンド。トランセンドが史上初の連覇を達成できるかにも注目です。

東京ダートマイルは芝スタートとなるため、芝スタートのダートコース特有の外枠有利となります。ダッシュが付きやすい、ポジションが取りやすいということが原因で、ゲートの位置が変更された後も外枠有利が続いています。また、昨年の2、3着馬の父がブライアンズタイムだったように、芝の長距離も走れそうな血統が強いレースとも言えます。それだけスピード、スタミナが必要ということでしょう。以上のことを踏まえて、人気馬の評価、血統的に面白い馬、そして危険な馬を挙げていこうと思います。

まずは、みなさんも気になっているであろう、人気の2頭から考えていきましょう。

・トランセンド
昨年の覇者にして、昨年のJRA最優秀ダートホース。前走のジャパンカップダートではハナに強いこだわりを見せ、そのまま逃げ切りました。
ワイルドラッシュ産駒の特徴として、自分のペースで行ければ、多少ハイペースになろうが最後まで粘り切ることが挙げられます。その為すんなりリズム良く先行できる外枠のほうが良く、今回の15番枠はプラスでしょう。休み明けながら調教では素晴らしい動きを見せており、休み明けを苦にしないことからここでも勝ち負けのはずです。
彼の弱点として、4コーナーで2番手以下の時にモタついてしまうこと、左回りのほうが反応が鈍い面があること、そしてワイルドラッシュ産駒は緩急のあるレースを苦手とすることから、4コーナーで先頭に立っていることがベストと言えます。そこはトランセンドを知り尽くしているであろう藤田騎手がベストの競馬を選択してくれるはずです。

エスポワールシチー
主戦の佐藤哲三騎手の負傷により、武豊騎手に乗り替わった本馬。武豊騎手は先週京都記念で鮮やかな騎乗を見せており、今回打倒トランセンドの一番手として期待している方も多いかと思います。
トランセンドを倒すなら4コーナーでトランセンドを突き離すような競馬が求められます。全盛期の本馬ならそれが可能だったかもしれません。ただ、年齢を重ねて母父ブライアンズタイムが出てきたようで、4コーナーでの反応が鈍くなってきた印象を受けます。前走平安SはみやこSよりも緩いラップだった分ヒラボクキングを捕らえられませんでした。
ゴールドアリュール×ブライアンズタイム×ブレイヴェストローマンと、どちらかというと中距離馬の配合。昨秋の南部杯が1400ベストの馬が2、3着だったこともあり、トランセンドを倒すような競馬が今のエスポワールにできるかというと、微妙なところと言えます。過信禁物、△評価が適当と思われます。

〇血統的に面白い馬

ダノンカモン
シンボリクリスエス産駒は東京ダートマイルが得意で、実際本馬も昨年の南部杯で僅差の2着となっています。芝でオープンを勝っているように、自身もこのコースにマッチしています。昨年のフェブラリーSでは4着でしたが、ダート1800mでも5着に食い込むなど本格化した今なら馬券に絡んできそうです。叩いて上昇するロベルト系から、間隔を詰めた距離延長は好感です。
そしてハイペースの消耗戦に強いオジジアンが母父にいることから、ハイペースは歓迎と言えます。『馬を抜こうとしない』面がある為、2、3着で考えるのがベターだと思われます。

テスタマッタ
掛かり癖がある馬で、大外枠。正直いいとは思えません。ただ、ダートで岩田騎手が乗った時は【1.1.3.0】と馬券圏外がないように、岩田騎手はこの馬の乗り方を理解しています。
父タピットはエーピーインディ系ですが、この系統はいかにもアメリカ血統らしく、ダートGIのハイペース勝負底力勝負に強く、実際本馬も2年前のフェブラリーSで2着になっています。
母父コンサーンはBCクラシックを勝ったようにスタミナも豊富で、その父ブロードブラッシュからはノボトゥルーやブロードアピールのような東京向きの差し馬が出ていることから、この距離延長はそこまで気になりません。折り合い次第で馬券になる力を秘めています。

ワンダーアキュート
父カリズマティックはアメリカ血統の凝縮のような血統で、その父サマースコールは先ほどあげたテスタマッタの父父エーピーインディの半兄。アメリカ血統らしく、ダートのハイペースで強い系統です。
そして本馬の母父はGIで無類の強さを見せるリボー系プレザントタップ。消耗戦は大歓迎でしょう。
ただ、配合が中距離向き過ぎることもあり、単までは厳しいでしょうし馬券にならない可能性も大いに考えられます。そこは鞍上の和田騎手の手綱捌きに期待しましょう(笑)和田騎手の3948日ぶりのGI制覇が見られるでしょうか。

シルクフォーチュン
母父アルワウーシュはJCでも5着に入ったようにスタミナのある馬でした。ゴールドアリュールも中距離で活躍したように、配合からはスタミナも感じます。ただ、本馬のベストの舞台が1400mであること、母方にヌレイエフを持っている馬が3着までのことが多いことから、ここも3着までで考えていくのがベストだと思います。内枠と相性のいい馬で、枠は絶好でしょう。

最後に、血統的に危険な馬を挙げます。

グランプリボス
サクラバクシンオー産駒は基本芝>ダートという適性の為、下級条件のダートはこなせても、上級条件のダートでは勝負にならないことが多く、実際同産駒でダート重賞を勝ったのはタイセイアトムのみ。
サクラバクシンオー×サンデーサイレンスの配合の馬は通算89勝中ダートが14勝、1000万以上での勝利が1度だけというように、やはり芝でこその血統と言えます。母母の配合はダート向きですが、いきなりダートGIという条件は厳しいと言わざるを得ません。

ヤマニンキングリー
アグネスデジタル産駒で、祖母がケンタッキーオークス馬ティファニーラスという血統からダートも走れる本馬。ただ、ティファニーラスの一族は総じて小回りのほうが得意です。東京で買うのはためらう血統と言えます。

まとめ
◎…トランセンド
血統的注目馬…ダノンカモン、テスタマッタ、ワンダーアキュート、シルクフォーチュン
△…エスポワールシチー
危険な馬…グランプリボス、ヤマニンキングリー

さて、うまカレでは休止していた予想番組『うまゼミ!』を明日土曜6時過ぎより、ニコニコ生放送にて再開いたします。大学生が本気で予想し討論しますので、ぜひよろしくお願いします!  (早大お馬の会  佐藤 航)


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