2012/04/17 ハイランド真理子「世界オモロイ競馬ニュース」
【世界オモロイ競馬】クールモアが中国にサラブレッド生産拠点を
そうか、あのクールモアが中国のサラブレッド生産の基礎を作る手伝いをするのか。ということは、これから数年後には中国産のサラブレッドが出てくるのだろうか。そして中国製? サラブレッドの輸出? 安い値段で。世界各国に安い、中国産のサラブレッドが輸出される? だからそのうち、アイルランドもやられちゃうかも、なんて心配するのは杞憂なのかな。でもアイルランドも今、経済危機だからそんなことを言っていられないのかもしれないけれど……。
今月15日、アイルランドの農業大臣が「クールモアグループが、今度、中国の天津に建設するTianjin Equine Culture City (TECC)、つまり、天津馬文化シティ構想のビジネスをとった」と発表した。総額日本円で約42億円。生産拠点を作ったり、繁殖牝馬の整備、というか輸出をしたりするようだ。
中国は昨年、60年来の競馬を禁止する法律を解いたので、さあ、これからとはいえ、日本の競馬会を含めて各国が中国に行っている。まあ、年齢的に言っても、あまり老い先の長くない私が、ぐだぐだ言っても仕方がないけれど、馬を生産したり、馬をケアしたりする文化がすぐできるわけがない。まして、動物愛護なんて考えられない中国の現状では。。。
私は10年ぐらい前に北京ジョッキークラブのメンバーになった。当時は、競馬場を民間が所有。そこに行って馬券を買おうと思う人たちはすぐメンバーになる。フランス人やアイルランド、オーストラリア人の調教師が数人いた。そこでは一般の人たち、あるいは場外では馬券の購入が禁止されていて、賭けは競馬場に集まったメンバーたちだけの楽しみという事になっていた。2000頭の馬がそこをベースにしていて、大きな規模だったが、その後2週間で競馬が禁止になり閉鎖された。それにしても、その時の2000頭の馬たちは、いったいどこに行ったのだろう。
まあ、想像に難くはないけれど……。武漢に行ったときにも、サラブレッドたちがいた牛小屋のような厩舎が、まだ目に焼きついている。とはいうものの、数年前の韓国も同じ。小さな小屋に入れられた日本から輸出された種牡馬が、小屋から出されて、少し暴れたら、彼らはいきなり殴り始めた…………。
今回、できればクールモアグループは、金に目をくらまされないで、中国の人たちに動物愛護、ホースマンシップ、公正競馬、そして、真のホース文化を教えてほしい。できるかなあ。
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