2012/03/27 ハイランド真理子「世界オモロイ競馬ニュース」
【世界オモロイ競馬】やったねキャシー。史上4人目の女性騎手によるGI優勝
キャシー・オハラ騎手は、美人騎手で知られている。彼女がアプレンティスジョッキー(見習い騎手)のとき、日本人騎手の藤井寛一郎騎手と、最後までシドニーのリーディングを競って、最終日に1勝差で勝ったのを昨日のことのように覚えている。日本人としては、当然、藤井騎手を応援していたわけだが、あの時にはキャシーにやられてしまった。
オーストラリアでは、見習い騎手のときには、よく女性騎手を使う。しかし、差別がないように思えるが、実際本騎手になり、ハンデが外れると、シティー競馬では女性騎手にはなかなか騎乗馬が回ってこない。彼女もまた、ご他聞に漏れず、シティーではなかなか騎乗機会がなかった。
しかし、この彼女の才能を高く勝っていた調教師がいた。オーストラリア競馬を代表する元騎手のロン・クイントン調教師であった。
その彼の信頼の元に、キャシー・オハラ騎手は、先日シドニーのローズヒル競馬場で開催された、GIクールモアクラシック(1500m)で、オブコースアイキャン号に乗り優勝。オーストラリアの女性騎手でGI優勝を果たした4人目の騎手となった。
このレースにはドラマが……。しかも女の戦い? がレース後に勃発。メルボルンから来た女性騎手ミシェル・ペイン騎手が「キャシーが自分の乗った本命馬ヨセイの走路妨害をした」と、異議申し立てをした。しかし、申し立ては却下され、キャシーは無事GI制覇となった。
さて、このレースの後、キャシーの騎手としての能力を信じたクイントン調教師は、「僕は、1973年に初めてこのレースで優勝した。また1984年には60キロという高重量を背負ってイマンシペイション号でこのレースに優勝した。今回はトレーナーとしての優勝。感慨が深い」とインタビューに答えている。キャシーも「クイントン調教師が、私を信じてくれたお陰で優勝を果たせた。ありがたい」と答える。キャシー、やったね。
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