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コラム

2012/01/24  ハイランド真理子「世界オモロイ競馬ニュース」

【世界オモロイ競馬】ウサギと馬のお話

オーストラリアでは、外来種であるウサギは害獣とされている。

先日、オーストラリア、タスマニアのタタサルズパーク競馬場で、3R以降のレースが全部キャンセルされた。理由は、2レース目で、内枠を走っていた馬が、馬場の穴に脚を突っ込んで危うく大事故になりそうになったからだ。

このタタサルズパークは、タスマニア州政府が、近年3億ドルもの資金をつぎ込んで、アップグレードしたばかり。なのに、なぜ、馬場に穴が? 調べてみると、どうやら原因は、“ウサギ”らしい。

オーストラリアでは、外来種であるウサギやキツネは害獣になっている。実際このウサギは、ここかしこでオーストラリアの環境に、また産業に、大きな害をもたらしている。ラビットフェンスと言われる世界でも有名な超長いフェンスが作られたり、連邦科学局がウサギの淘汰のためにカリシバイルスというウイルスをウサギに接種したりしているが、その効果は全く上がらない。繁殖力の強いウサギの害は、増えるばかりだ。

そう、競馬場も例外ではないようだ。トラックマネージャーと言われる馬場管理の担当者が、レース前にチェックしても、レース後にウサギがやってきたら、「それまで」だ。タスマニアは、2月初めから大きな競馬カーニバルが始まる。このカーニバル目前のレースが中止。担当者は、頭を大いに悩めている。

話がちょっと飛ぶが、私の友人は、オーストラリア一のドッグトレーナー。彼は今、オーストラリア中の自治体から引っ張りだこ。というのは、彼は、このウサギの糞を見つける探知犬を訓練するからだ。先日も、彼は南極に近いマクワリー島に、このウサギの糞を見つける探知犬を連れて行ってきた。この島は、かつてペンギンの繁殖地として知られていたが、ここに捕鯨にくる船の船員たちが、食べ物として連れてきたウサギが逃げて、ペンギンは絶滅の危機に瀕した。最近は、この探知犬のおかげで、ペンギンがまた島に戻ってきているという。

ウサギ退治は、オーストラリアにとっては、非常に重要な環境問題になっている。さて、今日は、ウサギと亀ならぬ、ウサギと馬の話でした。


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