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コラム

2012/05/07  棚井 伸一郎「トレセン放浪記」

【トレセン放浪記】札幌改修はいま必要か? それよりも……

競馬場・厩舎の改築はもちろん大事だが、坂路など施設の改善も大切なはず

来年に向けて札幌競馬場のスタンドが改修されることは報道にある通りなのですが、いよいよ美浦でも厩舎の改築工事が開始します。しかし一方で、売上が下げ止まらない状況のなかでの工事に、中止、先送り、あるいは見直しといった方向転換を望む声も聞こえてきます。これに対しJRAは、これらの工事については既に予算に計上されているため、問題ないとの姿勢を示しているのです。

美浦トレセンは開場して30年が過ぎており、傾いた馬房の扉が勝手に開いてしまうなど老朽化が指摘され、改善が求められています。ただ、以前より言われている坂路などの改築、改善については、予算確保の困難を理由に、JRAは対応しようとはしていません。馬が暮らす厩舎の改築も大切ですが、馬が強くなるための施設も同じように大切なはずです。

必要となる資金が違うと言われるかもしれません。しかし、そう言いながら馬券の売上が落ち込み、単独ならば赤字開催となってしまうこともあるという札幌競馬場のスタンド改修が実行されるのです。常々、JRAが競馬に取って重要と位置付ける馬産地と生産者。その多くが所属すると言われる札幌馬主会への配慮もあるのでしょう。

ただ、いまこそ馬券の売上回復、日本競馬の繁栄を第一に考えることが、主催者としての責任ではないのでしょうか。スタンドを改修することで、一時的には注目を集め、馬券の売上が劇的に回復するかもしれません。しかし、1万人を切る日もある現状からは、過度な期待はできないはずです。

それならば、東西格差の不均衡を是正することで、実力が拮抗した白熱レースを提供した方が売上回復の可能性は高いはず。昨年度は、東日本大震災があったとはいえ、ギャンブルの主催者としては類をみない赤字となったJRAにも、事業仕分けが必要なのかもしれません。


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