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コラム

2012/03/19  棚井 伸一郎「トレセン放浪記」

【トレセン放浪記】競馬界への就職志望者減少を危惧せよ(前編)

不景気で職を探している人間が多いのに増えない競馬界への就職志望者

競馬人気の低迷が言われる時、一番の指標とされるのが売上です。ただそれほど話題にはなりませんが、実はそれ以上に深刻と見られているのが、この世界で働くことを志望する人間の減少です。

JRAの厩務員、調教助手の志願者こそ待機者が出ている状況ですが、その人間のほとんどが経験する牧場勤務は、もう数年前から慢性的な人手不足に陥っているといわれています。競馬雑誌などでも求人広告をみかけますが、多くの育成牧場が常にハローワークなどでスタッフを募集しているのが現状です。

牧場勤務は、いわゆる『3K(キツイ、汚い、危険)』と言われており長続きしないことに加え、最近では「この世界で働きたいという人間そのものが少なくなってきている」と牧場経営者の方々は嘆いています。売上に関しては、景気の影響も少なからず受ける部分はあるものの、不景気で職を探している人間が多いのですから、逆に競馬関係の仕事に就きたいという人間が増えても良いはずです。

また減少しているのは、何も牧場勤務を志望する人間だけではありません。競馬の花形とされる騎手を目指す子供たちも、競馬学校・騎手過程への入学希望者がピーク時の700人ほどから150人に減っているように、職業としての人気が著しく低下しています。

競馬界で働くことを目指す人間そのものが減少してしまっている…。ということは、競馬そのものに魅力を感じなくなっている人間が増えてしまっているということであり、売上だけではなく、この点ももっと危惧されなければならないでしょう。

こういった状況になった原因については様々なことが言われますが、牧場勤務に関しては給与があまりにも安いということが指摘されています。ただ、その現実に対して牧場経営者たちも悲鳴をあげているのです。

(来週に続く)


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