UMAJIN.net

スマートフォンアプリ

UMAJIN.netのスマートフォンアプリが登場!

バナーをクリックして、リンク先よりお持ちのスマートフォンにダウンロードしてください。
タブレット端末にも対応しております。

iOS端末の方はこちら

app store

Android端末の方はこちら

google play
馬市ドットコム
相川牧場採用情報

コラム

2012/05/21  吉岡 司「週刊・若駒総評」

【若駒総評】相手が悪かった ヴィルシーナ  

オークスは桜花賞馬ジェンティルドンナが快勝!

今週は2鞍あった3歳オープン戦の回顧。

フルゲートの16頭立てで行われた昇竜S。1番人気のタイセイシュバリエの単勝オッズ4.6倍という数字でも分かるように、混戦模様の1戦だったが、勝ったのはアグネスタキオン産駒のレッドクラウディア(牝、栗東・石坂厩舎)だ。フィリーズレビューから2カ月以上間隔が開いたが、数字通り無駄肉のない馬体。グッとハミを噛んで馬にも活気があるし、回転のいいフットワークで周回。抜かりのない仕上がりといえた。

芝からのスタートだっただけに、道中の位置どりが一番のポイントだったが、向こう正面では中団からスムーズな競馬。4角回ってから直線外に出して、ラスト1Fからジワジワ差を詰めて、一旦先頭に立ったキズマをゴール寸前捉えての勝利。これでダートは4戦3勝、2着1回とパーフェクト。パワー型ではなく切れる脚を持った馬だけに、展開がハマれば古馬相手でも勝てる可能性は十分。まだまだ楽しめる逸材だ。

さて今回が73回目になるオークスはフルゲートの18頭で行われたが、早速パドックで馬体チェック。
1番人気に支持されたミッドサマーフェアは流線型の綺麗なシルエットでの出走。体が減らなかったのもいい材料だし、二人引きだが全然イレ込むこともない。脚捌きもスムーズだし、なぜ13着まで着順を落としたのかパドックでは判断できなかった。

2番人気のヴィルシーナも二人引きだが、こちらも何らイレ込むことはなく、テンポのいい歩様で周回していて、これと言った不安点はない。但し今回で4戦連続体が減ってきている。決して細くは映らないが、牝馬だけに歓迎材料ではない。対して桜花賞を勝ったものに3番人気にしかならなかった、ジェンティルドンナだが、パドックではこの低評価をあざ笑うかのような状態で出走。二人引きだがほどよい気合乗りで周回。体にも柔軟性と張りがあるし、何といってもプラス4キロの馬体増がいい。胸郭も短くはなく、決してマイラー体型には映らない。ただ予想を付ける人間から言わせてもらえば、当日パドックを観てから印を打てない。だから、どうしても安全策でヴィルシーナの方を上位にしてしまう。

実戦では、マイネエポナがハナを切る展開。勝ったジェンティルドンナは中団の外目からの競馬。直線向いてから追い出し、坂下から一気に加速して、最後は5馬身千切っての勝利。まさに圧勝といえる内容で2冠征覇。秋の秋華賞が楽しみになった。

ヴィルシーナは最後は息切れの完敗だったが、馬場状態が良かったとはいえ、走破時計の2分24秒4は過去十年間では最速の時計。相手が悪かった。


★吉岡司が勝ち上がった若駒をズバッと採点(毎週火曜更新)
勝ち上がり馬チェック「吉岡厩舎」

シェア

PAGE TOP