デビュー前からウッドで6F81秒3、ラスト1F12秒0と2歳馬としては破格の時計を叩き出していた馬ですね。迎えた初めての実戦でもそのスピードをいかんなく発揮し、鮮やかな逃げ切り勝ち。今回は重賞とあって相手は当然強くなりますが、この馬に近い関係者は調整過程を通じて得た好感触から互角の走りが可能と踏んでいるようです。
「新馬戦は多少余裕残しの仕上げだったけど、稽古通りの能力を見せてくれたね。この中間は馬体をスッキリ見せて雰囲気は上々。併走馬を置き去りにした最終追い切りも満足のいく内容だったし、ここもあっさり突破してくれるんじゃないかと期待しているんだ」と、胸に秘めた自信を覗かせています。
改めて新馬戦を振り返ると、無理にハナを切ったわけでもなく、直線ではラチにぶつかるロスがありながらも上がり3Fは出走馬中2位。「テンよし、中よし、終いよし」と一介のスピード馬ではない奥深さを感じさせる好内容だったと言っていいでしょう。また、開催最終週の荒れ馬場を踏まえると、比較的馬場の良いところを通れる外枠も歓迎材料。この馬が厩舎開業初年度の渡辺師に初重賞勝ちをプレゼントする可能性は十分考えられるのではないでしょうか。
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