競馬サロン
2022/01/22 21:58
【1月23日(日)】東海S、アメリカJCC 人気サイドから高配当ゲットの巻…?
【第74夜・東海S、アメリカJCC】
土曜日はしょっぱなの小倉1Rで枠入れやり直しが2度も起きるアクシデントが発生。不穏な雰囲気で幕を開けたので、今日はとんでもない馬券が飛び出すかも…と気にしながらレースを見ていましたが、結果、腰が抜けるような配当は出ませんでしたね。
一方、中京の1Rは配当が面白いことになっていました。4番人気のジョーコモドが勝って、2着が3番人気サザンステート、3着が1番人気のモディカという一見、平穏な決着。しかし1-3-4番人気の組み合わせながら、3連複の配当は2250円と意外な好配当。さらに3連単に目を移すと、6万410円という驚きの高値をつけたのです。
理論的には3連単の配当は3連複の6倍つけるもの。そして実際もだいたいは4-8倍くらいの範囲に収まり、10倍以上つけると「3連単が跳ねた!」と感じられるものです。
ところが中京1Rの3連単は、なんと3連複の約27倍もつけています。これはなかなかお目にかかれない跳ね方です。
その理由は、単勝1.2倍の圧倒的1番人気のモディカが3着に敗れたこと。そして勝ったジョーコモドの鞍上が服部騎手だったからに違いありません。
おそらく外国人ジョッキーが短期免許で続々と来日騎乗するようになってからでしょう。近年は予想において騎手が占める割合がひじょうに強くなっている。外国人やリーディング上位の騎手は特に単系の馬券で過剰に人気する一方、リーディング下位の騎手は不当に嫌われるようになった。その傾向がモロに裏目に出たのが、中京1Rの3連単だったわけです。
この結果は痛快でしたね。「ハットリなんか来ないよ!」なんて言いながら、みんな1番人気や2番人気を1着に置いた馬券を買っているところ、バカにしていたジョッキーにアタマを獲られてペチャンコにされるなんて最高じゃないですか。ニンニン!
下剋上、番狂わせ、ジャイアントキリングがあるのが勝負の醍醐味で、また、ギャンブルの恐ろしさでもあります。社台グループの寡占化と騎手エージェントの跋扈により、ここ最近はこういう番狂わせはめっきり減ってはいるものの、それでもたまにはこういう波乱が起きてもいい。
服部騎手はデビュー以来、年平均1勝しかできていなかったのですが、今年は貴重な勝ち星を1月のうちに挙げられたわけです。これをキッカケに現状を打破してほしいものです。
それと土曜競馬でもう1コ! 中京6Rに田中勝春騎手が乗っていてちょっとビックリ。メインまわりに乗りに行ったのならともかく、未勝利1鞍のために、わざわざ中京まで遠征するなんて、と。
そこで騎乗馬を見ると藤沢和雄センセイの馬。藤沢先生も定年まであと1カ月強、ゆかりのある騎手が最後のご奉公を務めているのでしょうな。最後の思い出作り騎乗。笑
京成杯のスピードグラマーでヒドい競馬をした木幡育也騎手(※藤沢和厩舎所属)も中山7Rで継続騎乗させてもらってましたし、藤沢和厩舎の馬では今後こういうコンビが見られそうです。だからきっと、ノリちゃんも…ないか。爆
それでは、予想に参りましょう。
まずは中京のメイン、東海S(ダート1800m)から。
いつものごとく最低人気の馬から面白い穴はいないかとガン探ししていたのですが…魅力的な馬が見当たらない。フェブラリーSの前哨戦のわりに、今年は低調なメンバーが集まった印象が強い。
そこで改めてオッズを見てみると、グリグリの1番人気だと思っていたオーヴェルニュの単勝が思いのほかつけている。休養中の福永騎手から団野騎手へのスイッチが嫌われた? これならここから買っても旨味のある配当が掴めるんじゃないか…。
というわけで、本命は11番のオーヴェルニュにすることにしました。
昨年の本レースの覇者で、中京コースが滅法得意なのは周知の事実。前走のGI・チャンピオンズCも道中下げる不利がありながら、最後に盛り返して6着に善戦。一頭突き抜けた1着テーオーケインズは別として、2着のチュウワウィザードとはコンマ4秒差しかありませんでした。
ローテーションも昨年同様の叩き3戦目。さらに明日の中京はお昼あたりから雨の予報が出ていて、湿ったダートが得意な本馬にとって追い風も吹きそうです。鞍上はテン乗りの団野騎手に替わりますが、積極的な同騎手へのスイッチはむしろプラスに出るのでは。人気も落ち着くし、穴党としては大助かりです。
メンバー中、唯一のGII勝ち馬で、重賞を2勝しているのも本馬とスワーヴアラミスの2頭しかいません。力が一枚上の馬が別定GIIの得意コースに絶好ローテで出走するのですから、まず馬券内は外さないでしょう。枠も内過ぎず、外過ぎずのいいところに当たりましたし。
問題は対抗以下。先述したように食指が動く馬がほとんど見つからず、かなり悩みました。長考の末、白羽の矢を立てたのは、4番デュードヴァンです。
3歳時にダートの登竜門・ユニコーンSでカフェファラオの2着に入り、出世を嘱望された馬ですが、期待とは裏腹にその後は伸び悩みます。海外遠征の影響もあって出走数が少なかったにせよ、昨年は勝利どころか連対すらゼロ。そして年が明けた今年、美浦の加藤征厩舎から栗東の池添学厩舎へ転厩の運びとなりました。
僕はこの“転厩効果”に期待したい。3歳時の青竜Sで強い勝ち方をしていたように、もともと素質の高さを見せていた馬。けれども気難しいところがあって結果を残すことができなかった。だから環境が一変することにより、馬も変わってくるのではないか、と。
それとあまりクローズアップされていませんが、昨年の東海Sでは地味に4着に好走しています。中身も勝ち馬からコンマ4秒差で、上がりはメンバー最速をマーク。東京に限らず左回りは走るのです。
また、鞍上も松山ジョッキーにスイッチ。昨年の本レースでも近2走大敗していたアナザートゥルースにテン乗りし、7番人気で2着に激走させました。中京巧者の松山騎手へのバトンタッチが大きな刺激になったのは間違いなさそうです。
この松山騎手乗り替わりと関西転厩の“ダブルショック”で秘めた能力を爆発させる可能性に賭けてみました。ひとつ気になるのは陣営が待機策を示唆していること。中京ダートは先行有利ですし、2枠4番という枠も先行に相応しい。だから松山騎手には陣営の指示は聞き流してもらって、積極的な競馬をしてほしいと願います。
単穴は13番のブルベアイリーデ。シリウスSの走りを見ると、正直まだGIIではちょっと家賃が高そうなのと、急坂のある中京はあまり向かなさそうには映りました。ただしほかに強い馬も見当たらないうえに、坂路で自己ベストを記録したように具合がすごくよさそう。圧勝したBSN賞のときのM.デムーロ騎手に替わるのも好感を持ったので、こちらを3番手に取りました。
大穴では10番ゲンパチルシファーを抜擢。この馬、前走のベテルギウスSで本命を打ったものの、当日はプラス16キロの大幅馬体増で出走。レースも出遅れから終始最後方を進み、見せ場もないまま7着に敗退。馬券を買った身としてはストレスのたまる結果に終わりました。
とはいえ、あとで結果を見てみれば、直線では最速の上がりを繰り出している。やはり敗因は久々の太目残りで、実際陣営も「さすがに太かった。(ふだんは)かかるくらいの馬なのに、おっつけて行くくらいだった(それでも行けなかった)」とコメントしています。今回は攻め量を増やしたと言っていましたし、絞れてくれば前走のようなことはないのでは。中京は【2.0.1.2】と得意としているので、一発に期待して、☆印を献上。
そのほかのシルシや序列は以下に記しました。買い目と一緒に発表します。
〈中京11R・東海S〉
◎11 オーヴェルニュ
○4 デュードヴァン
▲13 ブルベアイリーデ
☆10 ゲンパチルシファー
注2 グレートタイム
注5 スワーヴアラミス
△1 スマッシャー
△15 サンライズホープ
△3 アイオライト
△16 プリティーチャンス
【馬連ながし】11=1、2、3、4、5、10、13、15、16(9点)
【馬単2着ながし】1、2、4、5、10、13⇒11(6点)
【3連複フォーメ】11=2、4、5、10、13=1、2、3、4、5、10、13、15、16(30点)
アイオライトは過剰人気の逃げ馬なので目標にもされるぶん厳しいのではないか。またサンライズホープは前走調教抜群だったのに大敗しているので、これは能力不足と見て低い評価にしました。
続いては中山のメイン、アメリカJCC(芝2200m)を。
ここはオーソクレースが1番人気に支持されていますが、僕は危険な人気馬だと思います。この人気はおそらく、昨年の有馬記念をエフフォーリアが制したり、先週の日経新春杯でもヨーホーレイクとステラヴェローチェがワンツーしたのを受けて、現4歳世代が持ち上げられているからでしょう。
確かに僕も現4歳は強い世代だとは思う。しかしオーソクレース自体は、そこまで強い馬とはとても思えません。菊花賞で2着に入ったとはいえ、勝ち馬タイトルホルダーからは5馬身、タイムにしてコンマ8秒も離されています。しかも同タイムの3着は牝馬のディヴァインラヴなのですから。菊花賞は勝ったタイトルホルダー以外は、まったく評価ができないレースと言っていい。
2走前のセントライト記念にしても、長久明けでの3着好走が評価されているようですが、あれは途中でマクリ気味に動いたソーヴァリアントの仕掛けに乗じたもので、展開利を全面的に受けての結果。それでも勝ち馬からコンマ4秒離されての3着ですから、惜しい競馬でもなんでもなかった。勝ったアサマノイタズラのその後の体たらくを見ても、セントライト記念の価値の低さは理解できるのではないでしょうか。
ホープフルSの2着にしたって、スローペースを前受けして、ただ粘り込んだだけ。しかも、その後勝ち鞍のないダノンザキッドからは1馬身1/4も離されているのです。つまり、この馬のキャリアで高く評価できる走りはひとつもありません。
しかも今回は初の古馬との対戦。にもかかわらず、ただ「強い4歳世代だから!」という短絡的な思考で1番人気に推されているのです。血統背景からポテンシャルが高いことは認めますが、それでも過剰人気にしか映りません。シルシは△止まりです。
本命は、6番のポタジェです。
いまだ重賞未勝利であるのが不思議なほど、本馬はこれまで高いパフォーマンスを発揮しています。白眉は前走の天皇賞・秋。説明不要のビッグスリー、エフフォーリア・コントレイル・グランアレグリアで上位決着した超ハイレベルGIで6着した走りは、このメンバーの中では抜きん出ています。
2走前の毎日王冠にしても、1着シュネルマイスター、2着ダノンキングリーのGI馬2騎に続く3着に好走しました。しかも同レースは1000m通過が58秒5というハイラップからの差し決着。本馬はそこを先行して3着に来たのですから、字面の結果以上に高い評価を与えてもおかしくありません。
血統的にもオールカマーを制したルージュバックの半弟で、中山芝2200mは初コースながら適性は高そう。また、先週も同距離の日経新春杯を友道厩舎&金子真人オーナーのタッグ(ヨーホーレイク)で優勝しています。金子オーナーは愛知杯も所有馬がワンツーフィニッシュ、土曜中京でもリューベックが若駒Sを制覇と大暴れで、この勢いに乗らない手はないのでは。
鞍上にも1日4勝でアッサリ通算1700勝を達成した川田騎手が駆けつけて万全の構え。このように実績も人的要素も他を圧倒しているにもかかわらず、2番人気に甘んじているわけです。まさに絶好の狙い目といえるのではないでしょうか。詰めの甘いところがあるのは成績を見れば明らかなのでアタマを取りこぼす可能性はあるものの、馬券圏内を外すことは考えられない。不動の本命とします。
対抗は8番のアンティシペイト。外枠で引っかかり競馬にならなかったアルゼンチン共和国杯8着は度外視できる一戦。注目したのは5走前の湾岸Sです。このレースは隠れたハイレベル戦で1着のウインキートスは2走後にGII・目黒記念に優勝。4着のクラヴェルもエリザベス女王杯3着をはじめ重賞で何度も好走しました。そのほかにもモンブランテソーロやエフェクトオンなど、のちに穴をあけた馬をたくさん輩出しているのです。
アンティシペイトはその湾岸Sで2着。同じコースで行なわれたハイレベル戦での好走実績は見逃すわけにはいきません。また父ルーラーシップは4年前にダンビュライトでこのレースを勝つなど、中山芝2200mと相性がいい点もプラス材料になります。
テン乗りの大野騎手は土曜中山でメイン、最終と芝レースを連勝。調子が上向きで、馬場状態を掴めていそうなところもいいのではないでしょうか。
単穴には大外14番、マイネルファンロンを指名。新潟記念1着や函館記念2着から、なんとなく平坦巧者に見られている同馬ですが、実は3年前の湾岸Sで当コースの優勝経験があります。そしてレース内容を見るとラストに11秒台のラップを4本並べる強い勝ち方をしており、このコースへの適性を有していると判断した次第。
追い切りではウッドで3F37秒1-1F11秒5(一杯)と鋭い動きを見せており、具合はすこぶるよさそう。近走サッパリで人気はないものの、一発大駆けに望みを託します。
10番のラストドラフトに☆印を打ちました。前走・中日新聞杯では天皇賞・秋8着を評価して本命に推したものの、三浦騎手の消極的な騎乗で前半ポジションを取れず。先行馬が止まらない中京芝2000mで、逃げ馬1着、番手の馬が2着という流れでは9着に敗れるのも当然の結果だったと思います。今回は鞍上が戸崎騎手に替わりましたし、斤量が1キロ減るのも好材料。2年連続3着しているレースでもありますし、流れひとつで今年も好走可能でしょう。
そのほかのシルシや序列は下記にまとめました。買い目と併せてご覧ください。
〈中山11R・アメリカJCC〉
◎6 ポタジェ
○8 アンティシペイト
▲14 マイネルファンロン
☆10 ラストドラフト
注5 エヒト
注9 ボッケリーニ
△11 オーソクレース
△13 スマイル
△7 ダンビュライト
△1 キングオブコージ
【馬単ウラオモテ】6⇔1、5、7、8、9、10、11、13、14(18点)
【3連複フォーメ】6=5、8、9、10、14=1、5、7、8、9、10、11、13、14(30点)
ボッケリーニはそこまで気乗りしない馬ながら、ただ金子真人オーナーの馬というだけで注印に上げてしまいました。勢いがあるものと長いものには巻かれるスタイルです。。。
土曜日の予想は、逃げ馬が絡まれたくないレースでは絡まれて(東雲賞と中山最終)、ガンガン絡まれてほしかったレースでは楽逃げされる(初富士S)という、どうにもちぐはぐな展開を強いられました。どうか日曜の重賞2鞍は展開に恵まれますように…。
それでは、無敵の現状維持を突破せよ!
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