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【今週の重賞】[ダービー卿CT]ジャスティンカフェが初の重賞タイトルを目指す

■4月1日、中山競馬場で第55回・ダービー卿CT(GIII、芝1600m)が開催される。

ジャスティンカフェ(牡5、栗東・安田翔)が初の重賞タイトル取りを目指して中山に見参。昨秋の毎日王冠ではレコードを記録したサリオスの2着に好走。続くマイルCSでは6着に終わったが、直線で進路が狭くなる不利を受けながら勝ち馬との着差は0秒4差。いつ重賞を取っても不思議ではない地力を備えているのは明白だ。初めて挑むトリッキーな中山マイルにさえ対応できればチャンスは十分にあるだろう。

ファルコニア(牡6、栗東・高野)は昨秋の京成杯AHで重賞初勝利。やや手薄な面々だったとはいえ、1番人気に応えての勝利だった。その後挑んだマイルCSや東京新聞杯で崩れたのは速い上がりの脚が使えない弱点が露呈したものか。上がりの掛かる傾向にある中山マイルなら巻き返しのチャンスがありそうだ。

ミスニューヨーク(牝6、栗東・杉山晴)は同舞台の重賞・ターコイズSを連覇した実績。コース相性はこの面々に入っても最上位だ。こちらも上がりの掛かる展開になれば大外から飛んでくるシーンが見られるかもしれない。

レッドモンレーヴ(牡4、美浦・蛯名正)はキャリア7戦で【4.2.0.1】という成績。メキメキと力をつけてOP昇級を果たした。父ロードカナロア、母父ディープインパクト、祖母エアグルーヴという超良血馬でまだまだ奥のありそうな逸材。ここでも侮れない素質の持ち主だ。今回は蛯名正厩舎の初重賞タイトルが懸かる一戦にもなる。

インダストリア(牡4、美浦・宮田)は中山芝マイルで2戦2勝。昨年末のカウントダウンSでは追い出しが遅れたものの、ラスト200mでスパッと切れて差し切り勝ち。力の違いを見せつけた。前走の東京新聞杯では7着に敗れたが、得意の中山で巻き返しに期待したい。

この他にもNHKマイルC2着のマテンロウオリオン(牡4、栗東・昆)、同コースのニューイヤーSを逃げ切ったウイングレイテスト(牡6、美浦・畠山)、マイル路線への転向以降、走りに安定感が出てきたゾンニッヒ(牡5、栗東・池江)、連覇を狙うタイムトゥヘヴン(牡5、美浦・戸田)などチャンスがありそうな馬は十指に余る。混戦ムード漂うこのレースを制すのはいったいどの馬になるだろうか。

(Text:Hiraishi)

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