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【今週の重賞】[京都記念]ダービー馬ドウデュースが始動 エフフォーリアは4歳勢に待ったをかけられるか

■2月12日、阪神競馬場で第116回・京都記念(GII、芝2200m)が行われる。例年京都芝2200mで行われるが、京都競馬場改修工事のため、2020年より阪神芝2200mでの開催となっている。

ドウデュース(牡4、栗東・友道)は昨年秋のフランス遠征を経て、これが始動戦。朝日杯FS覇者で、昨年のクラシック・皐月賞ではダービーを意識した騎乗で後方から豪快に脚を使って3着。掲示板に載った4頭は4角3番手以内に位置していた馬だったのに対して同馬はただ1頭14番手から大外を回る競馬で負けて強しの内容だった。迎えた大一番では皐月賞同様に後方で脚を溜め、外から鋭く伸びて強敵イクイノックスをねじ伏せ、見事ダービー馬の座に輝いた。秋は凱旋門賞へ挑戦するも、前哨戦のニエル賞で4着、本番も19着に大敗。いずれも重馬場で行われ、同馬のストロングポイントである切れ味がまったく活かせなかった。大敗の原因は馬場コンディションに尽きるだろう。有馬記念でイクイノックスが勝利したように、昨年のダービーはハイレベルな一戦。世代の頂点に立った馬が国内復帰初戦から力を見せつけるか。

同じ4歳世代で前走復活Vを遂げたのがキラーアビリティ(牡4、栗東・斉藤崇)。ホープフルS覇者でクラシックでも有力候補の1頭とされたが、調子が整わず皐月賞は0秒9差の13着、ダービーは1秒差の6着に終わった。秋初戦のアルゼンチン共和国杯では勝ち馬に0秒5差の8着と、大きく負けていた春にはなかった活気が戻った。前走中日新聞杯では後方からじっくり脚を溜め、直線で窮屈な競馬を強いられたが馬群から力強く抜け出し、ホープフルS以来の勝利を掴んだ。使いながら本来の力を出せるようになってきた一方、折り合い面に課題があるので後方に構える競馬に専念せざるを得ない面も。ゆえに今回は展開が向くかがポイントになりそうだ。

プラダリア(牡4、栗東・池添学)も着々と力をつけている4歳勢。3歳時は3月の未勝利戦を勝ち上がったあと青葉賞に勝利しダービーへ駒を進めると、皐月賞上位馬が好走する中で5着に善戦。4着には3馬身離されていたものの、積極的に好位を取り勝ちに行く競馬をしたもので、初のGIだったことを鑑みれば立派な5着だ。秋は結果が出なかったが、年明け初戦の日経新春杯で3着。クビ+クビ差の勝ち馬はジャパンC3着馬のヴェルトライゼンデと相手が強かった。また7枠スタートで外を回らざるを得なくなり道中で位置が下がってしまい、先行して良い所を通れた1、2着馬との差はそこにあっただろう。阪神内回りが舞台になるので、立ち回りのうまさを活かせる内めの枠が欲しい。

勢い十分の明け4歳馬に待ったのかけるのはエフフォーリア(牡5、美浦・鹿戸)か。昨年は大阪杯9着、宝塚記念でも6着に敗退し、大きな期待に応えられず春を終えた。じっくり休養を取り迎えた有馬記念では0秒8差の5着。馬体重はプラス12キロだったが太め感はなくパンプアップした印象で、返し馬でも上々の行きっぷりが目を惹いた。レースでも春2戦は先行できていなかったが、しっかり先行集団の一角で運ぶことができ、自身の競馬ができたことは大きな進境だ。GI3勝馬が復調しつつある現状で、あとは昨年春大敗が続いた仁川の舞台をクリアできるかが注目となる。

有馬記念組からはエフフォーリアに次ぐ6着に健闘したウインマイティー(牝6、栗東・五十嵐)も出走予定。昨年春はマーメイドSを勝利し重賞初制覇。秋初戦の京都大賞典では次走ジャパンCに勝利したヴェラアズールや重賞で崩れないボッケリーニなど牡馬相手に3着するなど躍進した。エリザベス女王杯は重馬場かつ先行馬には厳しい流れとなり大敗。そもそも阪神で行われるエリザベス女王杯は追い込み有利の傾向で、この馬にマッチした流れになりづらい。前有利になりやすい今回なら好走のチャンスがありそうだ。

他にも、矢作厩舎から日経新春杯2着のキングオブドラゴン(牡6、栗東・矢作)と宝塚記念2着の実績があるユニコーンライオン(牡7、栗東・矢作)の2頭が参戦。また中山金杯では57.5キロを背負い5着に健闘したマテンロウレオ(牡4、栗東・昆)もエントリー。4歳勢VSエフフォーリアといった構図で今年の古馬GI戦線を占う上でも重賞な一戦となりそうだ。
(Text:Funaki)

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