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【今週の重賞】[根岸S]武蔵野Sの1、2着馬が再戦 ハナ差2着だったレモンポップは今度こそ重賞初制覇なるか

■1月29日、東京競馬場で第37回・根岸S(GIII、ダ1400m)が行われる。

重賞初制覇に王手をかけるのはレモンポップ(牡5、美浦・田中博)。2歳秋のカトレア賞で2着すると脚部不安による長期休養を余儀なくされたが復帰戦・夙川特別(2勝クラス)で2着と復調ぶりをアピール。この時の勝ち馬は現在オープン2勝のケイアイドリーで、約1年ぶりの一戦では相手が悪かった感もある。そこから2勝クラス→鎌倉S(3勝クラス)→欅S→ペルセウスSと軌道に乗り東京ダート1400mで4連勝。重賞初挑戦となった前走・武蔵野Sは1番人気に推されるも積極的に運んだ分、中団から差してきた勝ち馬の決め手に屈しハナ差の2着に終わっている。今回は4連勝した1400mへ戻るだけに、負けられない一戦だ。

昨秋の武蔵野S勝ち馬ギルデッドミラー(牝6、栗東・松永幹)も出走予定で、レモンポップと再戦となる。昨年春までは芝を走っていたが、夏にダートへ舵を切ってNST賞を勝利。次走・グリーンチャンネルCではデシエルトに押し切り勝ちを許したが、マイル戦でも折り合いを欠かずに終いの脚を活かしたレースができたのは収穫だった。この経験が活きて武蔵野Sでは苦しいところからひと伸びし悲願の重賞初制覇。大器・レモンポップを下したのだからその能力を疑う余地はない。クラブ馬のため引退時期が迫るが、さらなる重賞タイトルを手にすることが叶うか注目である。

昨年の勝ち馬テイエムサウスダン(牡6、美浦・蛯名正)は今年も根岸Sから始動。昨年は当レースに勝利して以降、フェブラリーSやかしわ記念などで惜しい競馬が続き勝ち星こそ飾れなかったが、1200m-1600mまで対応できるようになり距離に幅ができた。蛯名正厩舎に転厩後も重賞2着があるように、精神面の成長含めて実りある1年だったと言えよう。元はと言えば1400mのスペシャリストであり、久々の距離でも問題ない。今回の鞍上はC.ルメール騎手の予定。同騎手の腕が一流であることは間違いないが、結果を出してきた岩田康騎手でなくなる点はやや割り引きか。

ヘリオス(セ7、栗東・西園正)は昨年の2着馬。当時、テイエムサウスダンには1馬身離されたが、前が苦しくなる前傾ラップの中で上々の粘り込みを見せた。以降は、ダートグレード競走を5戦し2着3回3着1回5着1回と勝ち切れはしなかったが大崩れせずに1年を終えた。前走JBCスプリントは久々の1200m戦も、テンから果敢に積極策に出て2番手を追走し3着と、歳を重ねても強力な先行力は健在。レモンポップやギルデッドミラー、強力な明け4歳馬と激突するのは初めてで、古豪の意地を見せつけることができるか注目したい

4歳馬からはすばるSで好走した2頭、バトルクライ(牡4、美浦・高木)とセキフウ(牡4、栗東・武幸)がエントリー。すばるSではバトルクライが世代トップクラスのドライスタウトを封じて勝利。セキフウが後方から追い込み、バトルクライに0秒3差の3着だった。この時、バトルクライが56キロとドライスタウトやセキフウに比べて斤量が2キロ軽い恩恵はあったかもしれないが、外を回りながらの競馬で決して楽なレース運びではなかった。初の古馬混合重賞でどこまで通用するのか、今回が試金石となりそう。セキフウは安定しない成績が続いたが、1400mでは崩れないところを示した格好。ゲートに課題があるものの、終いの脚は一級品。今回も展開の手助けは必要となるが、例年差し追い込み馬の好走が目立つ当レースなら得意距離で再度好走も可能。

他にも、最近は勝ち星が遠のいてるものの昨年の3着馬で今回も展開利が見込めそうなタガノビューティー(セ6、栗東・西園正)、昨年11月にもオープンで快勝するなど衰え知らずのエアアルマス(牡8、栗東・池添学)、地方からはカジノフォンテン(牡7、船橋・山下貴)が参戦予定と古参も多数。混迷を極めるダート界。2月のフェブラリーSへ、ここで結果を残すのはどの馬か。

(Text:Funaki)

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